災害時 子ども(~小学生)の頭部保護には防災頭巾[ヘルメット]

防災対策
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子どもさんのいるご家庭では、もしもの災害時にはどのような準備をされているでしょうか?
まず思いつくのは水と食料が挙げられるでしょうが、子ども自身への災害対策はどのくらいしていますか?

特に小学校へ入学したばかりくらいまでの元気な子どもたちが色々なことに興味を持つのは良いことですが、こと災害時/災害の後片付けの最中には行動的な子どもにとって危険なことも多く存在します。
中でも人にとって頭部の保護が最も重要でしょう。

今回は小さな子ども達の頭部を守る防災頭巾についてお伝えしていきます。

まとめて用意できるこちらの防災セットを購入することも準備時間の短縮/長期的なコスト削減の面からおすすめです。
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小さい子どもにとって頭部を守る重要性

小学校低学年までの元気な子供たちにとっては災害で大人達が慌てたり様々な対応をしている最中であっても元気いっぱいなままかもしれません。

小さな子ども達が元気にわいわい遊んでいる光景はかわいいものです。それが自分の子どもであればなおさら目に入れても痛くないほどにかわいく映るでしょう。

地震のような災害が起こった時を考えてみましょう。
もしかすると無邪気な子どもたち(特に小学校低学年くらいまで)にとっては災害で大人達が慌てたり、災害後の跡片付けなど様々な対応をしている最中であっても元気いっぱいなままかもしれません。

元気なことは良いことですが、子ども達全員をひと段落が付くまでおとなしく静かに安全な場所に待機させ続けておくことは難しいかもしれません。
いつもであれば大人が目を光らせて危ない場所へ近づいたり触ったりするのを防止することが可能でしょうが、災害中、災害後の大変な時期に気を付け続けることは難しいでしょう。

子ども達の安全を確保する必要がありますが、体を守る上で最重要な部位は頭部です

事故から見た頭部保護の重要性(自転車の場合)

頭部のケガによる死亡の参考情報として、自転車に乗っている際の事故に対するその他部位(手足、胴体など)との割合は以下のとおりとなっています。

出典:警視庁HP

自転車事故では次の結果が得られます。

  • ケガを負った部位が「頭部が11%、頸部が11%」である
  • 死者がケガした部位は「頭部が58%、頸部が8%」である

つまり、首より上の頭部及び頸部のケガを負った場合、大きな事故(最悪の場合は死亡)となることが多いということが言えます。

厳密には「自転車への乗車中での事故」であり災害時とは異なるかもしれませんが、頭部保護の重要性が分かると思います。

次に頭部を保護するヘルメットを装着していたかどうかの結果は次のようになります。

自転車に乗る際にヘルメットを装着していなかった場合、死亡してしまう確率が約3倍大きくなっていまうことになります。

つまり頭部を保護してさえいれば、もしも事故が起こったときでも死亡という最悪の状態は回避できる可能性が高いと言えます。

話しを元に戻して災害での混乱時においても子供たちの安全を守るために頭部の保護をしておくことで最悪の状態を回避できる可能性が高くなります。

出典:警察庁HP

ヘルメットと防災頭巾の違い

頭部を守ることがその後の生活をする上で重要となりますが、防災ずきんとヘルメットではどちらを選択すると良いのでしょうか。
個人的な結論として、置いておく場所や周囲の環境・子ども達の動き方に合わせて選択することが良いと考えますので、それぞれの特徴を以下に示します。

項目防災頭巾ヘルメット
何ができるか・落下・飛来物からの保護(○)
・炎からの保護
・落下物からの保護(◎)
素材ソフトなもの
・綿、難燃性素材、緩衝材
ハードなもの
・主にプラスチック系(FRP、ABS等)
保護部位頭部、頸部~肩付近頭部、一部の頸部
重量軽量軽量~中量
大きさ小:折り畳みができる中~大:場所を取りやすい(一部モデルは折り畳み可能)
主な認定機関(公財)日本防炎協会(一財)日本車両検査協会、JIS、PSC等
防災ずきんとヘルメットの比較結果として、一般的に落下物などに強いものはヘルメット、落下物や火災などオールマイティなものは防災ずきんと言えるのではないでしょうか。
ただし、小さい子どもが使うことを考えるとオールマイティ型の防災ずきんを選択しても良いかもしれません。

様々な防災頭巾の種類

防災頭巾の基本的に表面の素材の中に綿などの緩衝材を収めた構造となっており、戦時中に防空頭巾と呼ばれたものと同じものです。

現代では素材の進化とともに落下物の衝撃緩和と共に防炎性能も向上しており個人レベルで頭部周りを保護することができます。

防災頭巾の選び方

様々な商品が販売されていますがひとつの目安として次に合致するものを購入しておけば間違いはなさそうです。

(公財)日本防炎協会認定品

以下は(公財)日本防炎協会が発行している認定証です。調査内容は「燃えにくさ」と「耐衝撃性」であり、一定の基準を合格した商品が認定されます。
「防炎協会」という団体名ですが耐衝撃についてもきちんと審査されていますので、防災頭巾の総合的に安全性が確保された指標とみることができます。

出展:(公財)日本防炎協会

子どもに合ったサイズのもの

子どもの成長は早いもので1年も経てば体の大きさは変わってしまいます。
すぐに大きくなってしまうだろうということで大きめのサイズを買いがちですが、合ったものでなければせっかくの安全対策の効果も減少してしまいます。

何度も購入することがもったいないと感じられるかもしれませんが、これから先の安全を確保することを考えればその都度子どもの成長に合わせてサイズも似合ったものを持つようにしておきましょう。

経年劣化・型崩れしずらいもの

どんな物であっても劣化はしてしまいます。また子どもは大人が思いつかない使い方(?)をすることも考えられます。いざ必要にせまられた時に劣化してしまっており衝撃を緩和できないほどぺったんこでは安全ではありません。

購入時は多少高かったとしても型崩れしずらく劣化もしにくいような防災頭巾を選択しておくことが買いなおす頻度も少なく結果的に安く済むこともできるでしょう。

おすすめする防災頭巾

日本防炎協会合格認定品の生地を使用しており、生地も厚く頭部もしっかり守ってくれそうです。火災にも対応している防炎型なので衝撃だけでなく炎からも身を守ってくれます。

表面の生地と中綿も燃えにくい難燃性であり、綿も多めで衝撃にも強そうです。
色も何色(黄色、ピンク系、ブルー系)かあり子どもの好みに合ったカラーを選べるのも良いところ。

別売りとして上記の防災ずきんを収納するカバーもあります。

おすすめのヘルメット

防災頭巾ではありませんが小回りの利く折りたたむことできるヘルメットもおすすめです。

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