自宅ではゆっくりと穏やかに生活したいものですが、家の周囲を知らない人がうろうろしているとあまり気持ちが良いものではありませんね。
誰かに無音で家の敷地内にまで侵入されてしまっては驚きと共に恐怖さえ感じてしまうかもしれません。
防犯砂利を家の周囲に敷いておけば誰かが敷地内へ立ち入ったことを音で知らせてくれ、不審者や空き巣犯が侵入しずらい状況を作り出すことができます。また防犯対策としてはコストパフォーマンスに優れておりおすすめです。
防犯砂利とはどんなものか
防犯砂利は一般的に庭などで使用される玉砂利に比べて、一粒づつが大きく砂利同士が擦れて当たることによって大きな音(音圧レベルで70dB以上)が鳴ります。
音が鳴ることによって誰かが自宅の敷地内へ入ってきたことを知らせてくれます。
また除草シートを砂利を捲く前に敷いておくことで雑草が育つのを防ぎ見た目もきれいにできる効果もあります。
防犯砂利の種類
防犯砂利にはいくつか種類があり材質や音の大きさ、コストについて以下に示していきます。
防犯砂利の主な材質
- ガラス(リサイクルガラス含む)
- 自然石・天然の岩
- 溶岩
- 瓦
上記のように複数の種類がありますが、大別すると「ガラス製」と「自然石・溶岩・瓦」の2種類に分けられます。
ガラス製
ガラスを材質とした砂利は一般的な石のような見た目をしていますが、ガラスを溶解後に発泡処理をしているため重量は軽めです。商品によっては膨らませていることもあり若干軽石のように見える物もあります。また音はカン高い高周波が強い音質が多いのが特徴です。
コストは他の材質に比べて安価で入手することができます。
弱点としては重量が軽いため強風で動きやすく、ガラスを基に製造されていることも影響し砂利が砕けやすいため、砂利を追加するなどの定期メンテナンスが必要となる傾向にあります。
自然石・溶岩・瓦製
ガラス製の砂利と比較し全体的に材質自体の強度が高いため砕けにくく、一粒の重さもあって風などで飛ばされにくくメンテナンス頻度は少ないです。
また色や見た目の種類も豊富なため自宅の好みのカラーや建屋の形式によって自由に選択ができます。
ただし、ガラス製より一般的に価格帯が高い傾向にあります。
(初期導入の価格は高くなるもののガラス製よりメンテナンス頻度が減るため長期的にはこちらの方がコストパフォーマンスが良くなるかもしれません)
生活で目安となる音量レベル(dB)
防犯砂利は大き目の音が鳴ることで人が自宅敷地内へ入ってきたことを知らせてくれます。
普段生活する上でさまざまな音が耳に聞こえてきますが防犯砂利の音の大きさはどのくらいでしょうか?
多くの防犯砂利の音圧レベルは70dB以上として販売されています。
日々の生活と音圧レベルとの関係は右図及び下表のようになります。
騒音レベル(dB) | 環境音の種類 | |
---|---|---|
非常にうるさい | 130 | 飛行機のジェットエンジン |
120 | 飛行機のプロペラエンジン近傍 | |
110 | ヘリコプターのプロペラ近傍 | |
100 | 自動車のクラクション、電車通過時のガード下 | |
90 | 人の大声、犬の鳴き声 | |
80 | ピアノの音、電車通過時の線路脇 | |
うるさい | 70 | 地下鉄の車内、掃除機のモーター音、繁華街の環境音 |
60 | パソコンのキータッチ、一般的な会話、自動車の車内、インターホンのチャイム | |
一般的 | 50 | エアコンの室外機音、ビル内事務所の環境音 |
40 | 住宅地、夜間の外 | |
静か | 30 | ひそひそ声 |
20 | 木々の葉の触れ合う音 |
従って、一般生活に当てはめると以下のように音の大きさがイメージできます。
「掃除機のモーター音、繁華街の環境音~ピアノの音、電車通過時のガード下」
程度(※防犯砂利の音圧レベル70~80dBとして考慮)
自宅への防犯対策として”防犯砂利”の導入の目安となるのではないでしょうか。
防犯砂利を敷くメリット/デメリット
防犯対策として防犯砂利を敷くことは自分自身でのDIYで手軽に行うことができコスト対効果としても優れていますが、利点と共に不利な点も存在しトレードオフの関係にあります。
砂利の耐久性や価格など自分で行うことに不安がある場合、自分の家だけでなく周辺へも音が聞こえる可能性があるため以下のような専門家に相談しても良いのではないでしょうか。
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防犯砂利のメリット
防犯砂利の上を通ることで「ギュッギュッ」といった周囲の環境音とは違った独特の大きな音(70dB~75dB程度)が鳴り、自宅敷地内へ誰かが来たことが分かりやすくなります。
このため不審者や空き巣犯が侵入する可能性を低くすることができます。
また併せて除草シートを砂利を敷く前に置いておくことで雑草狩りの手間が省けます。
防犯対策としてご自身でのDIYも可能でコストもその他対策に比べて安価かつ効果も見込めコストパフォーマンスが高いです。
いろいろな種類が売られており自宅の外観(洋風/和風など)や色に合わせて防犯砂利も選ぶことができます。庭への防犯砂利の導入と一緒にテーブルやイス、置き物などお好きな物と組み合わせることで防犯以外の楽しみにもできるかもしれませんね。
防犯砂利によるデメリット
防犯砂利のメリットである「音の大きさ」がデメリットとなり得ます。
都市部の住宅街など隣の家との距離が近い場合、砂利を踏みしめる音がご自身だけでなく隣家へも同じ音圧レベルで聞こえてしまうかもしれません。
家の安全のために導入した防犯砂利が他人には騒音被害となってしまう可能性もあるため、防犯砂利の鳴る音量のチェックや導入の際には近隣の迷惑にならないよう隣家との相談を事前にしておいた方が良いでしょう。
砂利を踏みしめ粒同士が擦れ・当たることで音を鳴らすため、砂利が摩耗し砕けてしまいます。
このため定期的なメンテナンスが必要となります。
防犯砂利のメリットとデメリット
おすすめの防犯砂利
リサイクルガラスを原料とし高温で溶解し発泡させた軽石状の砂利です。
防犯以外にも防草効果、鉢植えの底石としても使用可能。
- 材質:発泡石
- 色:3色ミックス
- 材質 : ガラス
- 色:ホワイト
約72dBの大きな音で防犯効果あり。
- 材質:リサイクルガラス
- 粒サイズ:15~45mm
- 色:ブラウンミックス
約74dBの大きな音で防犯効果あり。
- 色:ホワイト
廃ガラスを破砕~粉砕~燃成発砲した後に破砕したものです。
- 色:アイボリー
- 材質:廃ガラス
自然石を使用しており見た目も白系で高級感あり。
- 材質:自然石(薬剤の使用無)
- 色:白、グレー、ベージュ
- 粒サイズ:20~30mm
まとめ
防犯砂利は踏みしめることで大きな音を響かせるため、不審者や空き巣犯が近づき辛い環境を作ることができます。またご自身で敷くDIYも可能で防犯効果も大きいことからコストパフォーマンスの高い対策です。
ただし、都市部の住宅街など家と家の距離が近い場所では、目的でもある大きな音がでるため自宅以外の周囲へも同様に聞こえてしまい騒音被害として捉えられる可能性もあります。導入の際には近隣の方と話すなどしておきしょう。
もしどんなものが良いのか自分で砂利を敷くことに不安を感じるようであれば砂利敷きを専門に行う業者さんへ問合せしてみることも良いのではないでしょうか。
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