東日本大震災から10年。当時のことを思い出すと今でも恐怖・不安を感じる方は多くいるかと思います。
私もあの時のことは今でも鮮明に覚えているほどです。そして熊本での地震も記憶に新しく日本に住む私たちは地震と共に生活をしていくことを余儀なくされています。
歴史を遡ってもその事実を変えることはできません。しかし、ただ不安に思うだけでは普通の生活を送ることは困難です。私たちにできることは地震が起こった際にどれだけ準備ができているか。その一点だと私は考えています。
「すでに準備が万端な方」は今の状態でいいのか再チェックを行なっていただきたいですし、「実はもうしていない、そもそも準備は必要ない」と考えている方も是非この機会に地震や災害への準備を万全にしていただきたいと思います。
繰り返される大地震の歴史
2011年の東日本大震災以降、地震に関するニュースや話題がメディアを通してクローズアップされるようになってきました。

出典:地震調査研究推進本部HP
その中には「そろそろ大地震が来る!」というものを見て不安になる方、現在も日本の至る所で地震が起きている現状で「やはりそろそろ大きいのが…」と感じている方もいるかもしれません。
東日本大震災が発生した後、過去の地震について様々な立場の方が記事を書かれたり、コメントをするのを私も目にしてきました。
「過去の地震がこれからの地震を予測するのに役立つ」という説もあります。
特に東日本大震災は869年に起きた貞観地震とほぼ同じ場所を震源とし、被害も似ているため貞観地震を東日本大震に準え、災貞観地震が起きた9年後に関東諸国大地震18年後の887年に仁和地震が発生していることから関東諸国大地震は首都直下型。仁和地震は東海・東南海・南海トラフ地震と定義し今後の大地震の注意喚起を促しています。
地震への不安はまず備えることから
しかしどんなに有益な注意喚起をされても不安を毎日感じながら生活をすることはストレスになってしまいます。例えば「たまたま遠出をしている時に地震が起きたらどうしよう」と不安になれば旅行に行くことはできません。
また「地震が起きている時にエレベータに乗っていたらどうしよう」と考えるとどんなに高階層でも階段を使わなければならないとプレッシャーを感じるかもしれません。
そういった意味で地震への恐怖は地震大国日本に住んでいれば常に隣り合わせではあるもののいつでも地震のことを考えながら生活することは正直難しいのではないでしょうか。
私も大きな地震の憂き目にあってきた日本人の一人として様々な経験をしてきました。
幼少期、関東地方に住んでいた頃には地震の揺れに驚き自室から出たところを階段に立てかけてあった物干し竿が頭部に直撃したり、小学生の時には授業中に地震が発生し当時担任をしていた熱血先生が黒板上に立てかけていた「マグマ」という木札が先生に直撃したことなどエピソードのあるものから単純に「あ、揺れているな」と感じる機会は関東にいるとよく経験していたように思います。
そのため学校でも避難訓練や帰宅訓練などかなりの頻度で行われていたように記憶しています。
いつも地震が起きることを考えて不安になることもありますがそれに対する備えの大切さはこの関東に住んでいる時期にかなり教え込まれたと考えています。
日頃から防災意識と6つの準備
「防災意識」と言うと大袈裟かもしれませんが日頃から備えを行うことはやはり大切なことだと私も自分の経験から少し理解をしています。
大袈裟に考えず、以下のポイントのようにいくつか抑えて起きましょう。
なお、(6)に関してはかなり偏った主観になりますが(1)〜(5)に関しては時間のある時に再度チェックを行い、定期的に情報を更新しておく必要があります。
- ハザードマップのチェック
- 指定緊急避難場所のチェック
- 災害時の家族との連絡方法
- 数日分の食料・飲料の確保
- もしもの時に備えて持ち出すものを決めておく
- 大切なものは貸金庫に預ける
(1)ハザードマップ&(2)指定緊急避難場所のチェック
お住まいの各地自体からアクセスすることができますし、国土交通省 、国土地理院HPから調べることも可能です。
(3)災害時の家族との連絡方法
災害伝言ダイヤルの利用の仕方のチェックやS LINE、TwitterなどのSNSが災害時に利用できたという話もありましたので様々な方法での連絡手段を考えておく必要があります。
(4)数日分の食料・飲料の確保
備蓄品の確保です。今では非常持ち出し袋などの防災用品がセットになって販売されています。リュックサック、カートなどその種類も様々です。
それ以外にも現在ではコロナウィルスの流行も気になります。マスクや除菌シート、アルコールスプレー、携帯電話の電源を落とさないためにもバッテリーなども準備しておくことをオススメします。
(5)もしもの時に備えて持ち出すものを決めておく
個人が生活をする上で本当に必要なものをしっかりと吟味しておくことが必要です。
日々の生活をシュミレーションし、いつも自分は何を使っているのか何が必要なのかを考え備えておくことが大切です。
(6)大切なものは貸金庫に預ける
本当に個人的な思いなのですが人間はそんなに有事に対して万能ではないと私は考えているため本当に大切なものは銀行の貸金庫に預けることにしています。
月の使用料金も様々ですが10,000円台/月から用意があるので少しでも不安を感じる方は検討されてもいいかもしれません。
まとめ
今回は地震への備えについてお伝えしました。日頃から災害が起きることを不安に感じながら日常生活も大切にしたいと考えるのは私たち人間です。自然の力には抗えないと分かりつつもやはり怖いなと感じているのも嘘ではありません。
しかしその不安や恐怖が少しの備えで和らげばと考えています。情報収集を定期的に行いしっかりとした知識得て災害への備えをすることはイザという時に必ず助けになるはずです。
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