災害時の衛生管理には”水のいらないシャンプー”等を備蓄しておくと安心

防災対策
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東日本大震災のような大地震が発生した時や未曾有の大雨、最近記憶に新しい大阪での水道管の破裂などが原因で「平常時には当たり前だと思って使っている」水が使えなくなると私たちの日常生活に大きな影響を及ぼすことになります。

いつも使っているからこそ「もしもの時」のために備えておくことは必要です。

今回はそんな「もしも」の非常時でも「頭が洗いたい」「体の匂いが気になる」「歯磨きをしたい」といった本来ならば水を必要とする行為が水がなくてもできるケアグッズについてお伝えしていきます。

まとめて用意できるこちらの防災セットを購入することも準備時間の短縮/長期的なコスト削減の面からおすすめです。
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お風呂は毎日入るもの?歯磨きは?

「海外ではお風呂に入るという習慣があまり根付いていない」という話を聞くことがあります。

確かに海外では日本のように湯船にお湯を張ってお風呂につかる習慣は根付いていません。
簡単にシャワーで済ませてしまうことが多々あるようです。簡単と言えども汚れを落とすという行為をしないわけではありません。1日の汚れを落とすという行為には万国共通の意識が存在します。

しかしその中でもとりわけ日本は湿度が高く、夏は気温もグッと上がります。近年は温暖化の影響で1日の最高気温が40℃近くまで上昇したり、熱帯夜が続くなど異常気象の様子が顕著になってきています。人間は1日に最低でも600mlの汗をかくと言われています。
その日の汗はその日のうちに。すっきりとしておきたいものですね。

また歯磨きも歯科医に行けば歯磨き指導をされることもありますが「歯磨きは1日3回」と言われます。
口腔内の衛生は虫歯を防ぐことだけではなく歯周病や歯槽膿漏を防ぐことにも繋がりますし、近年では口腔内の状態の悪化で様々な病気を発症することも指摘されています。

少ない水でも衛生を保てるグッズ

お風呂は毎日入るもの、歯磨きももちろん…と考えていても災害などが原因で非常事態に陥り、水が出なくなってしまえば全て困難なことになってしまいます。

そこでお伝えしたいのが、「水のいらないシャンプー」「水のいらないボディソープ」「水のいらない歯磨き粉」です。

1.水のいらないシャンプー(ドライシャンプー)

水のいらないシャンプーは、かなり昔からあり筆者もお世話になったことのある商品です。
購入の契機はある年のこと稀にみる水不足で私の住んでいた山と海に囲まれた地域は1日のうち数時間しか水が使えないという断水地獄に陥り、慌てて購入したものです。

実際には水の出る時間帯に全てのことを行うという鬼軍曹(祖母)の指揮の下、井戸水などを使いながらなんとか凌ぐことができ、お蔵入りになるかと思いきや、同年に自転車で派手に横転をした私は顔面から体上半身にかけて怪我をし、体を洗うどころか顔を洗うことも歯磨きも頭を洗うことすらできなくなってしまいました。

そんな時にこの水のいらないシャンプーを使っていました。シャンプーが泡立たないことへの違和感はありますが、頭皮の匂いやベタつきは抑えられていました。
本当に汚れをしっかりと落としたいならば水を使ったシャンプーがもちろん良いのは言うまでもありませんが、非常時にはオススメすることができます。

おすすめのドライシャンプー

個人的には香りもきつくなく爽やかなにおいで使いやすいです。

ドライシャンプーの元祖・定番といえばこれでしょう。

2.水のいらないボディソープ

水のいらないボディソープは東日本大震災の際にその存在を知ることになりました。
こちらは拭き取りタイプのもの、拭き取りが不要なもの2種類があります。

ウェットティッシュのように最初からシートになっているタイプもあり、いずれも水が使えない時に活躍するはずです。また災害時以外にも体調が悪い時やキャンプや登山なども含め、どうしてもお風呂に入れない事情があった際にも常備しておくと安心です。

水のいらないボディソープの拭き取り不要タイプはお風呂の苦手なペットにも使うことができ、家族全員がすっきりとした体で過ごすことのできるアイテムと言えます。

おすすめの水不要なボディ用品

かおりはやや強めな印象ですが、ノンアルコールで刺激すくなめで使いやすいです。

無香料で温めても使える使い捨てタイプ、個別包装で長期保存もできるのでボディーソープではないですが定番のおすすめ品です。

3.水のいらない歯磨き粉

「歯の健康は寿命を左右する」と少し前に歯科医の待合にいる際にパンフレットで知ることになりました。
現在自分の歯の何割が自前なのか何度も繰り返す虫歯治療のため筆者は分かりませんが「歯の健康は寿命を左右します」

したがって、水が使えない状況であったとしても口腔内を清潔に保つことは必要なこととなります。
その際に「歯磨きシート」「歯磨きティッシュ」簡易的ではありますが「マウスウォッシュ」「エチケットサプリメント」が有効となります。

口腔内が不衛生な状態になると喉が渇きやすくなったり、食べ物を美味しいと感じにくくなります。また口臭が気になり災害時などに周りとコミュニケーションを取ることを避けるようになってしまってもいけません。

簡易的な「マウスウォッシュ」や「エチケットサプリメント」は日常的にも活用する機会は多々ありますし、災害時用にと難しく考えることなく日常的に使うものとして自分のお気に入りを探すのも良いかもしれません。

水不要の口臭対策用品

口の中を拭きとるシートタイプで水がまったくなくても口内がさっぱりします。

災害時以外にも使える錠剤タイプで普段から飲んでおくと口臭対策もできて良いのかも。

今回は「災害時に水が使えなくなった時」を想定してみましたが、実は災害時以外にも「水を使わないシリーズ」は多くの用途があります。

  • 病気、怪我、介護、ペットのお世話といった自分以外の他者に使用できる。
  • キャンプなどのアウトドアに行った際にゴミも出さず快適に過ごすことができる。

「匂い」そのものが気になった時にサッと使うことができ、非常に便利です。

最後に

日頃から「もしも」に備えることはとても大切なことです。
それは地震や災害の多い日本に住んでいる私たちが一番よく理解しているはずです。

ただいつも「心配」を優先していろいろな準備を進めていくよりもその準備の過程を少しでも楽しむことができればと心から願います。

そして何よりも自分たちの日常を少しでも手放すことがないようしっかりと掴んでおくために日頃からの備えは欠かすことはできませんね。

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