防災用に持っておきたい重量物の運搬用キャリーカート・ワゴン

防災対策
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災害が起こったときすぐに持ち出せるように防災用品を準備しておくことは重要なことです。
最低限必要な小物はバッグに格納しておくことができますが、かさばる水ボトルやその他の大きな荷物はカバンに入りきらず別に手で持つ必要があります。

キャリーカートを準備しておくことで大きなものや重量物を手軽に運搬できるようになり、重いものを持つという腰など体への負担を軽くすることができます。

まとめて用意できるこちらの防災セットを購入することも準備時間の短縮/長期的なコスト削減の面からおすすめです。
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防災グッズには重い物も多い

災害の予測はなかなか難しいことです。
台風や水害、離れた場所からの火事などいくつかの災害はテレビ・ラジオ等で事前に情報をある程度入手することができる場合もありますが、地震などいつ・どこで起こるか分からない災害も多くあります。

あらゆる状況に対し柔軟に対応できるように防災グッズを準備しておくことが重要ですが、用意しておく用品は多岐に渡ってしまいます。
防災用に用意しておく代表的なグッズには以下のようなものがあります。

準備しておきたい代表的な防災用品

  • 食料
  • 小型のライト
  • モバイルバッテリー
  • ヘルメット・防災頭巾・帽子
  • 救急用薬、普段使用している薬
  • 周囲に知らせることのできる笛
  • 衣類(下着、靴下)、季節に沿った防寒着
  • 雨具(カッパ、折り畳み傘)
  • 身分証・保険証のコピー
  • 現金(小銭を多めに持っておいた方が良い)
  • 歯ブラシ、歯磨き粉
  • タオル
  • その他多数…

準備しておきたい防災用品だけでも上記のように多岐に渡り、赤ちゃんの居る世帯や高齢者のいる世帯ではその他に必要となる物は増えてしまいます。最低限ということで防災バッグに入れられる分のみと切り分けることが難しいことが分かります。

また水などは生物にとって必須ですが、数日分を用意し自宅から避難する場合には”重くかさばる”ものとしてバッグに詰めて背負っていくことは辛くなってしまいます。

このような防災グッズとして重要度の高いものにも関わらず大きく/重い物品への運搬手段として、キャリーカートやキャリーワゴンを事前に準備しておいた方が良いでしょう。

重量物を手で持つことの危険性

次に安全面から重いものを手で運搬することの危険性を考えていきます。

災害時の避難という話からは逸れますが「労働災害」という言葉をご存知でしょうか?
これは製造業などで働く環境でケガなどを負ってしまうことですが、重量物の取り扱いで負傷した”腰痛”も含まれています。

製造業では労働災害としての腰痛で600~900人/年の人が4日以上休業しています。
また作業管理として、常時⾏う重量物取扱い作業は、リフターや⾃動搬送装置の使⽤により⾃動化・省⼒化やコンベアや台⾞などで運搬を推奨しています。

労働災害を管轄している厚生労働省(職場における腰痛予防対策指針)より「1人が持って運ぶことができる重さ」について以下のような通達が出ています。

イ :満18歳以上の男子労働者が人力のみにより取り扱う重量は、55kg以下にすること。また、当該男子労働者が、常時、人力のみにより取り扱う場合の重量は、当該労働者の体重のおおむね40%以下となるように努めること。

ロ:イの重量を超える重量物を取り扱わせる場合には、2人以上に行わせるように努め、この場合、各々の労働者に重量が均一にかかるようにすること

なお、「職場における腰痛予防対策指針」より満18歳以上 の女子労働者では、さらに男性が取り扱うことのできる重量の60%位までとすること

出典:厚生省通達

つまり以下のことが言えます。

  • 瞬間的に持てる最大重量:55kg以下
  • 常用作業の最大荷重:体重の40%
  • 女性は上記数値の60%まで

このように自身の体を守るため重量物の取り扱いに気を付けることが必要です。
災害など緊急時には素早い対応が求められますが、焦って急ぎすぎて行動することで腰痛を代表とした負傷を負ってしまっては防災活動とは言えません。

重い物を運搬する必要があるときは、手で持とうせずにキャリーカートなど使うことを検討し準備しておくことが望ましいです。

非常時にも使えるキャリーカート・ワゴン

運搬するためのキャリーカートにも様々な種類があります。

普段使わないのであれば保管にスペースを取らない折りたたみ式がおすすめです。
またキャリーカートとキャリーワゴンでは、後者の方が大容量で安定性もあり操作もしやすいため主に複数人の家族世帯ではワゴン型の方が良いでしょう。

折りたたみ式キャリーカート

後輪が複数輪付いており、階段の上り下りでもカートを持ち上げる必要がなく引っ張るだけで楽に荷物を運ぶことができます。

  • 荷物の均等荷重:最大75kg(平地では150kg)
  • 頑丈&簡単に折りたたみができワンアクションでタイヤに触れることなく操作可能
  • 収納袋付きなので使わないときもコンパクトに収納可能

 

階段の上り下りも引っ張るだけで楽に運搬できます。

  • 耐荷重:最大68kg
  • 階段や段差がある場所でもスムーズに移動できる
  • 伸縮式ハンドルの採用で63cmから100cmまで三段階調整可能
  • アルミニウム合金材質を採用して耐久性あり、またゴム製タイヤで頑丈&静か

折りたたみ式キャリーワゴン

アウトドアグッズで有名なコールマン製で耐久性にも定評あり。
荷台はかご状になっており大量の荷物を収納できます。

  • 耐荷重:最大約100kg
  • サイズ:使用時:約106×53×100(h)cm、
    収納時:約18×40×77(h)cm、荷台:約88×42×31(h)cm
  • 大型タイヤでスムーズに移動でき、タイヤはストッパー付きで安心
  • 収納カバー、荷物固定用バンド付属

 

荷台はかご状になっており大量の荷物を収納でき、タイヤがキャリーカートとしては特大サイズで悪路での使用に適しています。

  • サイズ:使用時:約103(長さ)×56(幅)×55(高さ)cm
    収納時:約24×19×72(高さ)cm 、荷台:90×44×31(h)cm
  • 荷物容量124L、サイドポケットが多く荷物を仕分けしやすい
  • ワンタッチ設計で組み立てと収納を一分間で可能
  • 持ち手のハンドルは高さ及び角度調整が可能で大人から子どもまで使いやすい
  • カバーはマジックテープ固定のため着脱が簡単で手入れしやすい

 

  • 耐荷重:150kg
  • 荷物容量:106L
  • タイヤサイズは走破性の高い幅8.5cm直径21cmの極太ワイドタイプ
  • ワンタッチ設計で組み立てと収納が簡単

まとめ

災害に備えて防災用品を準備しておくことは重要であり、人数や避難期間・家族の構成(赤ちゃん・高齢者)によって必要なグッズは変化したくさんの量が必要となってしまいます。

世帯人数が多いとしても水など重くかさばる物も多く手で持って運ぶことは体力的・安全面でも好ましいとは言えません。

大きな重量物はキャリーカート・ワゴンを使用することで大量かつ安全に運搬することができるため事前に準備しておくことが望ましいと考えます。

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