スプレー缶で引火・爆発災害を起こさない穴あけと捨て方

防災対策
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消臭用、ヘアー用、携帯ガスコンロ用など家庭に必ず1本はあるスプレー缶ですが、中身を使い切ったあと捨てる際に「ちょっと面倒だな~」と思うことはありませんか?

2018年12月に北海道の札幌市でスプレー缶を廃棄するため、大量に室内でまいたガスへの引火により爆発が起き店舗が入っていたビルが爆発・火事になったことは覚えている方もいらっしゃると思います。

「シューって音はするけど、中身はもう出てこないし問題ないだろう」ということで燃えないゴミに出してしまっているのならば危険です。またゴミに出すために自分で中身を出し切るときにも周りの環境などに注意が必要です。

今回はスプレー缶が引き起こしかねない爆発延焼によるケガを防ぐため捨てる際に最低限行っておくべき処分方法についてお伝えします。

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スプレー缶の種類と中身

スプレー缶は「消臭用、髪の毛用、携帯用ガスコンロ用」など様々な商品で利用されていますよね。

缶の中身は、使用する効果のある液体(消臭剤など)と共に噴射するための噴射剤が封入されています。

使用目的の中身(消臭成分など)ではなく、一緒に入っている噴射剤の成分自体が非常に高濃度になった場合に引火や爆発する可能性があります。なお通常の使用であれば引火などがないレベルに噴射剤は一般的に調整されていますので、詳しくは缶の注意事項を読みましょう(特に燃える可能性がある可燃性表示があるか)。

噴射剤としては以下のようなジメチルエーテル(DME)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、液化石油ガス(LPガス)などがあり、このため缶容器の中は高圧となり、ボタン(バルブ)を押すことによって目的の液体を噴射させています。

スプレー缶の噴射剤

噴射剤には次のようなものが使われていますが、種類によっては不燃性ではなく、可燃性/難燃性ガスが入っていることもあります。

ガス種類内容物
液化ガス炭化水素(液化石油ガス)(LPG)
ジメチルエーテル(DME)
フッ化炭化水素(HFC)
圧縮ガス二酸化炭素(CO2)
窒素(N2)
亜酸化窒素(N2O)

液化ガスは一般的に使用される常温でも液化しやすく、液体⇒気体での容積比率が200~300倍で膨張率が良いため、使い勝手が良いです。

LPGガスはヘアースプレーや消臭剤で使用されることが多く、日本国内での噴射剤の70%程度とも言われています。また特にLPGやDMEは可燃性ですので火気厳禁です。

圧縮ガスは自然に存在する気体を使用するため環境に優しいのですが、常温では液化しにくいため液化ガスと比べ高圧にせざるを得ないこともあり噴射剤としては液化ガスの割合が多くなっています。

スプレー缶の安全な処分方法

安全にスプレー缶を処分するには次のように中身を完全に抜く必要があります。

くれぐれも面倒だからと少しでもガスが残ったまま捨ててしまうと、ゴミ収集の方や処理車などこの後に処理を行う人や設備へダメージを与えてしまう可能性がありますので確実に中身が入っていないことを確認の上処分しましょう。

  1. 缶スプレーの中身をすべて抜く(シューというガスの音が完全になくなるまで缶のボタン(バルブ)を押し続ける)
  2. 中身が完全に抜けていることを確認後、缶スプレーに穴をあける(ただしメーカーによって、可燃性ガスの使用などにより穴をあけることを推奨していない、禁止していることもあります

中身を抜く際に気を付けること

  • 火気(点火したガスコンロや石油ストーブなど)の近くでは行わない!
  • 室内でガスを抜く場合、換気をよくしておくこと(窓を開けておく)
  • 缶スプレーに穴をあける際、火花が発生するような強い衝撃をあたえないこと!

ガス(噴射剤)の成分に寄りますが、一般的に空気より重いため室内では空気の流れがない場合そのまま床付近に滞留したままになることがあります。特に何本もまとめて処分しようとするときには濃度が高くなってしまい引火、爆発の危険性も高まるので換気には気を付けましょう。

また、穴をあけるときもハンマーなどで強い衝撃を与えて、火花が発生してしまうと同様に危険性が増しますので缶スプレーをあける専用の道具を使って安全に処理をしましょう。

↑手ではなくて足を使ってスプレー缶の穴をあけられるので手の力が不要で楽です。

最終的なゴミ出し(処分)方法

缶スプレーの中身をすべて出し切ったらゴミ出しができます。

ただし、各自治体によってスプレー缶は「穴をあけなければならない」又は「中身を出し切っていれば穴をあける必要まではない」と異なっていますので、最終的にはご自分のお住いでの処理方法に従ってゴミ出しを行ってください。

まとめ

  • スプレー缶の構造上、使用目的以外の中身(成分)以外に”噴射剤”が封入されており、封入剤の種類によっては可燃性ガスが入っている。
  • スプレー缶の処分は、中身を完全に出し切る(シューという音がなくなるまで)、できれば穴をあけた方が確実。
  • 中身を出す/穴をあける際は近くに火気がないことを確認。
  • 穴をあけた方が確実だが、各自治体により穴を開けなくても処分可能なところもある(各自で確認が必要)。

 

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