災害用トイレのおすすめ|種類別の選び方と必要な数・処分方法

森の中の簡易トイレ・アウトドアトイレのイメージ 防災グッズ
この記事は約6分で読めます。

災害で断水しトイレが流せなくなったとき、どうしますか?

防災の備えというと水や食料に目が向きがちですが、トイレは我慢のきかない切実な問題です。実際の被災地でも「トイレに困った」という声は多く備えの優先度が高いとされています。

この記事では災害用トイレを「凝固・消臭性能・処理のしやすさ・必要な数」の3つのポイントで選ぶ方法とタイプ別のおすすめ、そして何回分そろえればよいかの目安や使用後の処分方法までまとめてご紹介します。

スポンサーリンク

災害時にトイレが使えなくなる理由と備えの重要性

地震や水害では断水したり、排水管が破損したりして自宅のトイレが使えなくなることがあります。水が流せない状態で無理に使うと汚水が逆流する恐れもあります。

さらに困るのがトイレを我慢しようとして水分や食事の摂取を控えてしまうことです。これは脱水や膀胱炎、エコノミークラス症候群などの健康リスクにつながるとされています。安心して用を足せる環境は被災時の健康を守るうえで欠かせません。

だからこそ水や食料と同じように災害用トイレもあらかじめ備えておくことが望ましいとされています。断水時のトイレの対処についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。

災害で断水したときのトイレの流し方と必要水量
地震災害や水道配管の漏水、貯水タンクの点検などの断水時は水洗トイレを使うことができず困ってしまいます。水の使用が制限された場合でもトイレを使う方法や流し方と代替案を紹介します。また併せてトイレ1回あたりの水使用量についてもお伝えします。断水に備えて知っておきたい対処法をまとめました。

災害用トイレの選び方 3つのポイント

災害用トイレにはさまざまな種類があり性能の差も大きいものです。次の3つのポイントを押さえると自分の家庭に合ったものを選びやすくなります。

① 凝固・消臭性能

排せつ物をすばやく固める凝固剤の性能と臭いを抑える消臭・抗菌の効果は重要です。とくに在宅避難で何日も使う場合、臭い対策がしっかりしていると生活の負担が大きく変わります。固まるまでの速さや抗菌・消臭をうたうタイプかどうかを確認しましょう。

② 処理のしやすさ

使用後の後片付けのしやすさも見落とせません。防臭袋が付属するか、口を結びやすいか、コンパクトに密封して捨てられるかを確認します。処理がしやすいと片付けのストレスが減ります。

③ 必要な数(回数)

人は1日に約5回トイレに行くとされ災害用トイレも回数分が必要です。1人1日約5回を目安に備える日数と家族の人数を掛けて必要数を考えましょう。まとめ買いを前提にコストと収納も意識して選ぶとよいでしょう。

種類別 災害用トイレおすすめ

災害用トイレを使う場面に合わせてタイプ別にご紹介します。まずは全体像を一覧で確認してみましょう。在宅避難ならまず①の便袋タイプを中心に備えるのがおすすめです。

タイプ 向いている場面
① 便袋+凝固剤タイプ 自宅の洋式便器が使える在宅避難。省スペース
② 簡易トイレ(組み立て便器) 便器が壊れた・避難先で便器がない場合
③ ポータブルトイレ 高齢者・介護と兼用したい家庭
④ 携帯トイレ 車中泊・外出時・防災ポーチ用
⑤ トイレテント・目隠し 屋外で使うときやプライバシー確保

① 便袋+凝固剤タイプ(自宅の便器にかぶせる)

在宅避難の主役になるのが便袋と凝固剤のセットです。自宅の洋式便器にビニール袋をかぶせ、用を足したあとに凝固剤で固めて処理します。便器をそのまま使えるので違和感が少なくコンパクトで備蓄しやすいのが利点です。

  • 凝固剤と防臭袋がセットのものが扱いやすい
  • まとめ買いしやすい大容量セットが在宅向き
  • 抗菌・消臭をうたうタイプだと臭い対策に安心
エディオン 楽天市場店
¥3,280 (2026/06/12 05:39時点 | 楽天市場調べ)

② 簡易トイレ(組み立て便器)

便器自体が壊れた場合や避難先に便器がない場合に役立つのが組み立て式の簡易トイレです。段ボール製やプラスチック製の便器に袋をセットして使います。

  • 耐荷重を確認して選ぶ
  • 折りたたんで収納できるタイプが省スペース
  • 便袋・凝固剤とあわせて備える
リビングート 楽天市場店
¥2,480 (2026/06/12 06:35時点 | 楽天市場調べ)

③ ポータブルトイレ

しっかりした便座で安定感があるのがポータブルトイレです。高齢の家族がいる家庭ではふだんの介護用と兼ねて備えておくと災害時にもそのまま活用できます。

  • 安定した座り心地で立ち座りがしやすい
  • 日常の介護用から備えに移行できる
  • 処理は便袋・凝固剤を併用する

④ 携帯トイレ

車中泊や外出時、防災ポーチ用にはコンパクトな携帯トイレが便利です。小さく持ち運べ男性の小用に特化したタイプもあります。車に常備しておくと渋滞や車中泊避難でも安心です。

  • コンパクトで持ち運びやすい
  • 車やカバンに常備しておく
  • 使い切りタイプで衛生的

⑤ トイレテント・目隠し

屋外で災害用トイレを使うときや室内でもプライバシーを確保したいときに役立つのがトイレテント・目隠しです。ワンタッチで設営できるタイプなら設置の手間がかかりません。

  • ワンタッチ設営タイプが便利
  • 着替えスペースとしても使える
  • 自立式で風対策のペグが付くと安心

あると安心の関連備品

災害用トイレ本体に加えて次の備品をそろえておくと衛生を保ちやすくなります。トイレまわりは感染症の予防にも直結するためあわせて備えておくと安心です。

  • 防臭袋:使用後の便袋をさらに包み、臭い漏れを防ぐ
  • トイレットペーパー:普段より多めにストックしておく
  • 手指消毒・ウェットティッシュ:水が使えないときの手洗い代わりに
  • 使い捨て手袋:処理時の衛生を保つ
防災グッズ アットレスキュー
¥2,405 (2026/06/12 06:35時点 | 楽天市場調べ)

水が使えないときの衛生管理についてはこちらの記事も参考になります。

災害時の衛生管理には”水のいらないシャンプー”等を備蓄しておくと安心
お風呂は毎日入るもの、歯磨きももちろん…と考えていても災害などが原因で非常事態に陥り、水が出なくなってしまえば全て困難なことになってしまいます。そんなとき便利なものが「水のいらないシャンプー」「水のいらないボディソープ」「水のいらない歯磨き粉」です。

災害用トイレは何回分・何日分そろえる?

トイレの回数は1人1日あたり約5回が目安とされています。備える日数と家族の人数を掛け合わせて必要数を計算しましょう。

  • 最低3日分:1人あたり約15回分
  • 推奨1週間分:1人あたり約35回分

たとえば4人家族で1週間分なら約140回分が目安になります。かなりの数になるため大容量セットを中心に少しずつ買い足して備えると無理がありません。

防災の備え全体については非常持ち出し袋の記事もあわせてご覧ください。

非常持ち出し袋に必要なものチェックリスト|最低限揃えたい必需品と家族別の備え
非常持ち出し袋に必要なものを7カテゴリのチェックリストで一覧化しました。情報・連絡から水・食料、明かり・電源、衛生・トイレ、救急、防寒、貴重品まで最低限揃えたい必需品を解説。女性・乳幼児・高齢者・ペット向けの追加品やパッキングのコツも紹介し、これから備える初心者でも迷わず準備できます。
在宅避難の備蓄リスト|最低3日・推奨1週間分に何をどれだけ備えるか
在宅避難に備える備蓄リストを、カテゴリ別のチェックリストでご紹介します。最低3日・できれば1週間分を目安に、水・食料・カセットコンロ・簡易トイレ・明かり・電源などを何をどれだけ備えればよいかを整理。無理なく続けられるローリングストックのやり方も解説します。

災害用トイレの使い方と処分方法

便袋タイプの基本的な使い方は次のとおりです。

  1. 便器に専用のビニール袋をかぶせる(二重にすると安心)
  2. 用を足す
  3. 凝固剤をふりかけて固める
  4. 空気を抜いて袋の口をしっかり結ぶ
  5. 防臭袋でさらに包んで密封する

使用後の袋はお住まいの自治体のルールに従って処分します。多くの地域では可燃ごみとして出せますが、念のため自治体の案内を確認しておきましょう。収集が止まっている間はフタ付きの容器などにまとめ、直射日光の当たらない場所で保管します。

凝固剤や便袋には使用期限が設けられている場合があるため点検のタイミングで確認しておくと安心です。

まとめ

災害用トイレについて選び方・種類別のおすすめ・必要な数・処分方法をご紹介しました。最後に要点を振り返ります。

  • 選び方は 凝固・消臭性能/処理のしやすさ/必要な数 の3つで考える
  • 在宅避難ならまず 便袋+凝固剤タイプ を中心に、用途に応じて簡易トイレや携帯トイレを足す
  • 必要数は 1人1日約5回 を目安に、最低3日〜1週間分×人数でそろえる
  • 防臭袋やトイレットペーパーなどの 関連備品 もあわせて備える
  • 使用後は凝固・密封し、自治体のルール に従って処分する

トイレの備えは後回しにされがちですがいざというときの安心に直結します。まずは便袋タイプからご家庭のトイレ対策を備えてみてはいかがでしょうか。

関連記事