実家の固定電話の詐欺対策|迷惑電話対応電話機と通話録音機

コードにつながった固定電話の受話器 防犯グッズ
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離れて暮らす親の固定電話に普段どんな電話がかかってきているかご存じですか?

オレオレ詐欺や還付金詐欺といった特殊詐欺の多くは固定電話への一本の電話から始まるとされています。手口は年々巧妙になっており知識のある人でも電話口でとっさに見抜くのは簡単ではありません。
この記事では実家の固定電話の詐欺対策として、今日からできる無料の対策と詐欺の電話を入口で締め出す機器3つ、そして親への上手な伝え方までご紹介します。

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なぜ実家の固定電話が狙われるのか

特殊詐欺の犯人がまず接触してくる手段は電話が多くなかでも固定電話が狙われやすいとされています。高齢の世代は固定電話を生活の中心にしていることが多く日中に在宅していて電話に出やすいためです。

特に注意したいのが アポ電 と呼ばれる予兆電話です。本番の詐欺や強盗の前に警察官・役所の職員・家族などをかたって電話をかけ、資産の状況・在宅時間・家族構成といった情報を聞き出すものです。この時点ではお金を要求されないため被害に気づきにくいのが特徴とされています。

「うちの親はしっかりしているから大丈夫」と思われるかもしれません。ただし最近の手口は複数人で役を演じ分ける劇場型など巧妙で判断力の問題ではなく誰でも引っかかりうるものになっています。だからこそ警察庁の特殊詐欺対策ページでは、何よりも「犯人と話をしない」ことが大切とされています。会話の内容で見抜こうとするのではなく、そもそも犯人の電話に出ない・話さない仕組みをつくることが固定電話の詐欺対策の基本です。

今日からできる無料の固定電話詐欺対策

機器を買う前に現在の電話のままできる無料の対策から始めましょう。どれも「犯人と話をしない」を実現するための工夫です。

  • 留守番電話の常時設定:在宅中も留守番電話にしておきメッセージを聞いてから必要な相手にだけ折り返します。さいたま市の特殊詐欺対策でも「在宅中も留守番電話機能などを活用する」ことが呼びかけられています。犯人は声が録音に残ることを嫌うため留守番電話につながると切ってしまうことが多いとされています
  • ナンバーディスプレイで番号を見てから出る警視庁の固定電話対策では、番号表示サービス(ナンバー・ディスプレイ)や非通知の着信にガイダンスで応答を促すナンバー・リクエストの活用が紹介されています。知らない番号・非通知には出ないことを基本にしましょう
  • 「電話でお金の話が出たら一度切る」を家族ルールに:本人かどうかの確認は、家族側からいつもの番号にかけ直すのが確実です。あわせて家族だけの合言葉を決めておくのもよいでしょう
  • 電話帳に家族の番号を登録:着信時に「娘」「息子」と表示されれば、かたりの電話に気づきやすくなります
防災さん
防災さん

在宅しているのに留守番電話にしておくのは、かけてきた人に失礼な気がしませんか?

防犯くん
防犯くん

最初はそう感じるかも。でも詐欺の電話は録音を嫌って留守番電話だと切ってしまうことが多いとされているんだ。本当に用事のある人はメッセージを残してくれるから聞いてから折り返せば大丈夫だよ。

ここまでは無料でできる対策ですが、毎回の操作や判断を親に委ねる部分が残ります。次は警告と録音を自動でやってくれる機器を見ていきましょう。大きく3タイプあり実家の電話の使い方に合わせて選べます。

タイプ 仕組み こんな家庭に向く
①迷惑電話対応電話機 電話機ごと買い替え。着信前の警告+自動録音+着信拒否 古い電話機をまるごと新しくしたい
②自動通話録音機 今の電話機に後付け。警告アナウンスと録音を追加 使い慣れた電話機を変えたくない
③シンプルな迷惑電話対策電話機 子機なしの安価な電話機。警告音声+着信拒否+番号表示 できるだけ安く・最小構成で備えたい

それぞれ順に見ていきます。

① 迷惑電話対応電話機(買い替え型)

電話機そのものを詐欺対策機能のあるものに買い替える方法です。警察庁も防犯機能付き電話の導入をすすめており、着信音が鳴る前に「この通話は防犯のため録音されます」といった自動警告アナウンスを相手に流し通話が始まると自動で録音してくれます。犯人が名乗る前にあきらめて切ることが期待できる仕組みです。

選ぶときは次の点を確認しましょう。

  • 着信前の自動警告と通話の自動録音に対応しているか
  • 迷惑電話番号のデータベースと連動した着信拒否機能があるか
  • 親機の文字やボタンが大きく親世代がそのまま使えるか

設定の多くが最初から組み込まれているため一度設置すればあとは自動で働いてくれます。帰省にあわせて贈り、その場で設置まで済ませるのに向いた選択肢です。

着信前の警告と自動録音で守る電話機

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② 自動通話録音機(今の電話機に後付け)

「長年使った電話機を変えたくない」という親にはいまの電話機はそのままで詐欺対策を追加できる自動通話録音機が向いています。電話回線と電話機のあいだに接続するだけで着信前の警告アナウンスと通話の自動録音が使えるようになります。

電話機の操作方法が変わらないため親が新しい機器を覚える必要がほとんどありません。設置も回線につなぐだけのものが多く帰省したときに子世代が取り付けてあげられます。

なお自動通話録音機は自治体によっては高齢者世帯向けに無料貸出や給付を行っています。購入前に親が住む自治体の案内を確認してみてください。

使い慣れた電話機に後付けできる録音機

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③ シンプルな迷惑電話対策電話機(子機なし・低価格)

「①ほど多機能でなくていい」「とにかく安く、操作も最小限で備えたい」という一人暮らしの親には子機なしのシンプルな迷惑電話対策電話機という選択肢もあります。①の買い替え型を必要十分まで絞ったタイプで価格を抑えやすいのが利点です。

着信時に「この通話は録音されます」といった警告音声を流す機能や登録した番号を着信拒否する機能、相手の番号を画面に表示するナンバーディスプレイ対応などを備えます。子機がない分だけ置き場所も取らず電話の前に座って使う親世帯に向きます。選ぶときはナンバーディスプレイ(電話会社の番号表示サービス)に対応しているか、文字や数字が大きく見やすいかを確認しましょう。

警告音声と着信拒否を備えたシンプル電話機

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電話の対策を整えたら、もうひとつの入口である「玄関・対面」の備えもあわせて見直すと安心です。訪問者を顔で確認できるカメラ付きインターホンは点検詐欺や押し売り対策として心強い存在です。

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親への伝え方と公的サポート

機器より難しいのが実は「親への伝え方」かもしれません。よかれと思ってすすめたのに「私は大丈夫」と断られてしまったという声は少なくなさそうです。

  • 「騙されるから」と言わない:能力を疑われたと感じさせると話が進みにくくなります。「最近の手口は誰でも見分けがつかないんだって」「うちにかかってきたら心配だから一緒に備えさせて」と家族全体のこととして伝えるのがおすすめです
  • 自治体の無料貸出を先に調べる:自動通話録音機を高齢者世帯に無料で貸し出す自治体は多くあります。「市から無料で借りられるみたいだよ」という切り出し方なら親も受け入れやすくなります
  • 困ったときの相談先を共有しておく:怪しい電話があったら警察相談専用電話 #9110 や消費者ホットライン 188 に相談できます。電話機の近くにメモを貼っておくのもよいでしょう
  • 帰省時にまとめて設定する:留守番電話の常時設定・電話帳への家族登録・機器の設置は口頭で説明するより帰省のついでに子世代が手を動かすのが確実です
防災さん
防災さん

機器をすすめても親に「私は大丈夫」と言われてしまいそうです。

防犯くん
防犯くん

「騙されるから」と伝えると、どうしても身構えちゃうんだよね。「最近の手口は誰でも見分けにくいんだって。心配だから一緒に備えさせて」と家族全体のこととして話すのがいいと思うよ。自治体の無料貸出を先に調べておくと話も切り出しやすいんだ。

親の備えという意味では防災の見直しもセットで考えたいところです。高齢の親の防災対策と戸建ての防犯対策はこちらの記事でまとめています。

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まとめ

実家の固定電話の詐欺対策について、無料の対策から機器の選び方や親への伝え方までご紹介しました。最後に要点を振り返ります。

  • 固定電話は特殊詐欺の入口:アポ電などの予兆電話も電話から。基本は「犯人と話をしない」
  • 無料の対策:留守番電話の常時設定・ナンバーディスプレイ・お金の話は一度切って折り返し・家族の合言葉
  • ① 迷惑電話対応電話機:着信前の警告と自動録音。買い替えで一気に備える
  • ② 自動通話録音機:使い慣れた電話機のまま後付け。自治体の無料貸出も確認
  • ③ シンプルな迷惑電話対策電話機:子機なしで安価。警告音声+着信拒否で最小構成から備える
  • 親への伝え方:「騙されるから」と言わず家族全体のこととして相談形式にする。相談先は #9110・188

まずは次の帰省のときに、留守番電話の設定をひとつ変えるところから実家の固定電話の詐欺対策を始めてみてはいかがでしょうか。