キキクルの見方|3種類×5色×家庭の行動を15セルで整理

雨の日にスマートフォンで防災情報を確認するイメージ 台風・水害対策
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大雨のニュースで 「キキクルが紫」 と聞いたとき家庭でなんのことかお分かりになりますか?
気象庁の キキクル(危険度分布) は3種類(土砂・浸水・洪水)×5色(黒・紫・赤・黄・白)で危険度を示すとされますが、公式ページの説明だけでは 「自分の場合の行動」 が見えにくいかなと個人的には思います。

この記事では、3種類×5色=15セルに家庭の行動を割り当てた独自マトリクス を中心にキキクルの見方をやさしく整理します。通知設定の基本/見るタイミング3場面までカバーします。

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キキクルとは(気象庁の運用)

キキクル(危険度分布) は気象庁が運用する リアルタイム危険度マップ の位置づけです。スマホ・PCで誰でも無料で見られるとされる便利なツールです。

キキクルの基本

項目 内容
運用機関 気象庁
更新間隔 10分間隔
対象 土砂災害/内水氾濫/河川氾濫の危険度
表示 全国の地図上に5色で危険度を表示
利用料 無料(スマホ・PCどちらでも)
防犯くん
防犯くん

キキクルってなんとなく聞いたことあるけど実際見たことないかも。

防災さん
防災さん

気象庁が運用するリアルタイム危険度マップとされていますよ。2021年に「危険度分布」から「キキクル」に名称変更されて10分おきに更新されています。スマホで誰でも無料で見れるので試しに覗いてみましょう。

2021年の名称変更

  • 以前は 「危険度分布」 という名称で運用されていた
  • 2021年(令和3年)3月に 「キキクル」 という愛称が決定したとされる
  • 「キキ(危機)が来る」 からの命名/覚えやすさを重視

詳しくは 気象庁「キキクル(危険度分布)」 で確認できます。

キキクル3種類(土砂・浸水・洪水)の違い

キキクルは 3種類のレイヤー で運用されているとされます。自宅条件によって 見るべきレイヤーが違う ため最初に整理しておくのが望ましいです。

3種類のレイヤー対応表

種類 対象災害 主な対象住民
土砂キキクル 土砂災害(がけ崩れ・地すべり・土石流) 山沿い・斜面下・急傾斜地周辺の住民
浸水キキクル 内水氾濫(下水・側溝の溢れ) 低地・住宅密集地・舗装率の高い地域の住民
洪水キキクル 河川氾濫(主に中小河川) 河川沿い・河川合流地点周辺の住民

自宅条件で「見るレイヤー」が変わる

  • 山沿い → 土砂キキクル中心
  • 低地(駅前商店街・舗装率高い地域) → 浸水キキクル中心
  • 河川沿い → 洪水キキクル中心
  • 複合条件(山沿い+河川沿いなど)→ 複数レイヤーを切り替えて確認

「土砂」と「浸水」と「洪水」の違い

用語 中身
土砂災害 斜面の崩壊・地すべり・土石流(雨水が原因の地盤崩壊)
内水氾濫(浸水) 下水・側溝が処理しきれず街中で水が溢れる
河川氾濫(洪水) 河川の水位が堤防を越えて溢れる

雨・土砂・洪水のハザードマップと警戒レベルの読み方は関連記事もあわせてご参考ください。

ハザードマップの見方と警戒レベル|大雨・台風で迷わず動くための基礎知識
ハザードマップの見方と警戒レベルについて、大雨・台風前に知っておきたい基礎知識をまとめました。国土地理院ポータルの使い方、警戒レベル5段階の意味、垂直避難の選択肢、マイ・タイムラインの作り方まで解説します。

自宅周辺の「該当レイヤー」を平時に把握

  • ハザードマップで自宅が 土砂災害想定区域・浸水想定区域・洪水浸水想定区域 のどれに該当するか確認
  • 該当レイヤーを 平時から重点的に確認 する習慣を作る
  • 複数該当の場合は キキクル画面で切り替え て見るのが望ましいとされる

3種類×5色 = 15セル×家庭の行動 マトリクス

本記事の中核となる 「3種類×5色=15セルマトリクス」 です。気象庁公式の色分け表に、本記事独自の 「家庭の行動」 を加えて整理しました。

キキクル5色の意味(気象庁公式)

意味 相当する警戒レベル
災害切迫 警戒レベル5「緊急安全確保」相当
危険 警戒レベル4「避難指示」相当
警戒 警戒レベル3「高齢者等避難」相当
注意 警戒レベル2「避難行動の確認」相当
平常 平常時

避難情報の詳しい区分は 内閣府「避難情報に関するガイドライン」 で確認できます。

防犯くん
防犯くん

色が変わったらどのように対応すればよいの?

防災さん
防災さん

3種類のレイヤーと5色で家庭の行動が変わるとされていますよ。土砂・浸水・洪水のどのレイヤーで色が出るかで動き方が違うんです。15セルのマトリクスで「自分の場合の行動」を事前に決めておくのが望ましいとされています。

15セルマトリクス(3種類×5色×家庭の行動)

土砂キキクル 浸水キキクル 洪水キキクル
黒(災害切迫) 即時垂直避難 or 命を守る最善の行動 即時垂直避難(2階以上) 即時垂直避難(高所)
紫(危険) 避難開始(指定避難所) 避難開始(高所へ) 避難開始(堤防から離れる)
赤(警戒) 高齢者・要支援者は避難開始 高齢者・要支援者は避難開始 高齢者・要支援者は避難開始
黄(注意) 情報注視/念のため持ち出し袋確認 浴槽の水抜き/側溝清掃/土のう準備 河川水位ライブ確認/持ち出し袋確認
白(平常) 平時備蓄継続 平時備蓄継続 平時備蓄継続

「黒・紫」は最警戒レベル

  • :すでに 「災害が発生またはまさに発生中」 の可能性が高いとされる
  • 避難が間に合う最後の段階 とされる
  • いずれも 市区町村からの避難指示・緊急安全確保 と連動

「赤・黄」で動き始める

  • 高齢者・要支援者は避難開始 のタイミング
  • 平時にできる準備 をしておく段階(浴槽の水・持ち出し袋確認など)
  • 「白から黄」「黄から赤」の 変化のスピード に注目するのが望ましいとされる

「自分の場合」を事前に決める

15セルの行動例は 一般的な目安 とされています。自宅条件で調整 することが望ましいです。

  • 2階以上の住宅平屋・1階建て
  • 木造鉄筋コンクリート造
  • 高齢者・乳幼児・ペット がいるか
  • 車での避難 が可能か
  • 指定避難所までの距離・経路

これらで 「黒・紫が出たときの即時行動」 が変わってきます。

「色が変わるスピード」の重要性

  • 黄→赤に短時間で変わる =急激な悪化のサイン
  • 10分おきの更新 をモニタリングして「変化」を捉える
  • 赤・紫の予報 が出ている場合は 早めに動く

キキクル運用の落とし穴

  • 「色が付いていない=安全」ではない:想定外の災害もあり得る
  • 黒になる前(紫の段階)までに避難を終えるのが原則:黒の段階では、なお 「命を守る最善の行動」 をとることが重要
  • 複数レイヤーを切り替えて見る:1つのレイヤーだけで判断しない

「自分の場合の行動」を冷蔵庫に貼る

  • 15セルのうち 自宅に該当する5セル(1レイヤー×5色)の行動を冷蔵庫に貼る
  • 家族全員で 「黒・紫が出たらどうするか」 を共有
  • マイ・タイムラインに組み込む(次章で詳述)

通知設定の基本(防災アプリ・スマホプッシュ)

キキクルは 10分おきに更新 されるため通知設定 をしておくと変化に気づきやすくなります。代表的な通知手段を整理しました。

通知手段の比較

手段 特徴 おすすめの使い方
気象庁公式アプリ キキクル直接表示/無料 自宅エリアを登録
Yahoo!防災速報 プッシュ通知強い/無料 キキクル変化+警戒レベルを通知
NHKニュース・防災 番組連動/無料 テレビ視聴中の補完
自治体メール 地域特化情報 自治体公式から登録
スマホOSの緊急速報 自動受信 設定不要(オフにしない)

通知設定の基本3ステップ

ステップ 内容
① アプリ通知許可 スマホの「設定」→「通知」でアプリを許可
② 位置情報許可 地域特化通知を受けるため位置情報を許可
③ キキクル種別の選択 土砂・浸水・洪水の中から自宅条件に合うものを選ぶ

操作画面は アプリのバージョンで変わる ことが多いため、各アプリのヘルプも参照することが推奨です。

防災アプリの選び方

防災アプリは 複数併用 が望ましいとされます。1つのアプリで全てカバーするのは難しいため目的別に2〜3個入れておくのがおすすめです。

防災アプリのおすすめ|線状降水帯・河川水位を逃さない選び方とプッシュ通知設定
防災アプリの選び方を「情報源/通知精度/操作性」の3軸で解説。キキクル/ウェザーニュース/Yahoo防災速報など用途別5アプリ、iOS・Android別の通知設定、ラジオ・ハザードマップとの併用までまとめました。

通知の「OFFにしないコツ」

  • マナーモード時も通知音が鳴る設定 を有効に
  • 位置情報・バックグラウンド更新 を許可
  • スマホの電池節約モード で通知が遅延する場合あり
  • 通知が多すぎたら 重要度の高い種類だけに絞る(緊急速報・警戒レベル4以上)

キキクルを見るタイミング3場面

キキクルは 平時から大雨発生中まで 場面ごとに使い分けるのが望ましいです。3場面に整理しました。

防犯くん
防犯くん

キキクルって普段から見ておくものなの?

防災さん
防災さん

平時・直前・発生中の3場面で見るのが望ましいかな。平時に自宅周辺の傾向を把握しておけば直前・発生中の色の変化で「動くタイミング」が掴みやすいんです。

3場面の見方

場面 タイミング 見るポイント
① 平時 大雨警報なし 自宅周辺の通常状態を確認/家族共有
② 直前 気象警報発表時 雨雲レーダーと併用で「いつ色が変わるか」予測
③ 発生中 10分おき更新 色の変化スピード/避難判断の根拠

平時:自宅周辺の傾向を把握

  • 大雨警報がない時期にも キキクルを開いてみる
  • 自宅周辺が どのくらいの雨で何色になるか の感覚をつかむ
  • 家族で 「うちは何キキクルが該当するか」 を共有

直前:雨雲レーダーとの併用

  • 気象警報が発表されたら キキクルを開く
  • 雨雲レーダー(雨雲の動きが見える)と併用
  • 雨雲が自宅方向に動いている場合は 早めの色変化 に注意

発生中:10分おきの変化をモニタリング

  • 大雨警報・氾濫警戒情報が出たら 10分おき にキキクルを確認
  • 色が変わるスピード に注目(黄→赤に短時間で変わる場合は急激な悪化)
  • 赤・紫の予報 が出ている場合は早めに動く

線状降水帯予測との連動

  • 2026年5月29日改定の 線状降水帯3段階予測(半日前・直前・発生時)と組み合わせる
  • 半日前予測 → キキクル監視開始
  • 直前予測 → キキクル黄〜赤の変化を待つ
  • 発生情報 → キキクル紫〜黒で即時行動

詳しい3段階予測の解説は関連記事もあわせてご参考ください。

線状降水帯とは|3段階予測の見方と家庭の備え
線状降水帯とは2026年5月29日改定の半日前予測・直前予測・発生情報の3段階を家庭目線で解説。各段階で家庭が取る行動/キキクル・警戒レベルとの連動/深夜の発生情報を受信する方法を気象庁の最新情報をもとにまとめました。

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マイ・タイムラインに組み込む

  • マイ・タイムラインの 「情報源」 にキキクルを位置づける
  • 3場面ごとの行動 をマイ・タイムラインに記入
  • 家族構成別の 「自分の場合の行動」 を15セルマトリクスから選んで掲載

そのマイ・タイムライン自体をゼロから組み立てる手順は、こちらの記事で書き込みシート付きで解説しています。

マイ・タイムラインの作り方|家族構成別4パターンの記入例
マイ・タイムラインの作り方を家族構成別の記入例4パターン(単身/夫婦/子ども/高齢者)と5ステップで解説。3日前〜当日のスケジュール、線状降水帯3段階予測との連動、年1回の見直しまでまとめました。

まとめ

キキクルの見方を整理しました。

  • キキクル:気象庁運用のリアルタイム危険度マップ(10分おき更新)
  • 3種類:土砂キキクル/浸水キキクル/洪水キキクル(自宅条件で見るレイヤーが違う)
  • 5色:黒(災害切迫)/紫(危険)/赤(警戒)/黄(注意)/白(平常)
  • 15セルマトリクス:3種類×5色×家庭の行動で「自分の場合の行動」を事前決定
  • 通知設定:気象庁公式・Yahoo!防災・NHK・自治体メール等を併用
  • 見るタイミング3場面:平時・直前・発生中の3場面で使い分け

キキクルは 「平時に見方を覚えておく」 ことで、いざというときに迷わず動けるようになりますので、15セルマトリクスを家族で共有して自宅条件に合った行動を事前に決めておくのが望ましいと思いますよ。

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