日本の活火山 は全部で何個あるかご存じですか?
気象庁発表では 111か所の火山 とされており、そのうち 51か所の火山 が常時観測、約49か所の火山 で噴火警戒レベルが運用されているとされます(2026年6月時点)。
この記事では活火山の定義から始めて8地域別(北海道〜南西諸島)に代表火山 を整理しました。自宅周辺の活火山リスク確認方法・シリーズ関連記事への案内までまとめました。
「活火山」の定義(過去1万年以内に噴火)
「活火山」と聞くと「今すぐ噴火する火山」をイメージしがちですが現在の定義は少し違う とされます。気象庁発表をもとに整理しています。
活火山の定義
- 過去 約1万年以内に噴火した火山
- 現在活発な噴気活動のある火山
- 上記いずれかに当てはまる火山が「活火山」とされる
つまり 「活火山=今すぐ噴火する」ではない とされる点に注意です。「過去の活動歴と現在の活動」で判定する分類とされます。

活火山と休火山って違うの?

昔は活火山・休火山・死火山で分けていたんですが、現在は「活火山」だけが使われているとされていますよ。過去1万年以内に噴火した火山+活発な噴気活動のある火山を活火山と呼ぶ定義になっているそうです。
旧分類は使われていない
| 旧分類 | 現在の扱い |
|---|---|
| 活火山 | 引き続き使用(定義変更) |
| 休火山 | 廃止 |
| 死火山 | 廃止 |
「休火山」「死火山」の概念は 1970年代以降に見直され、過去の活動歴があれば すべて活火山 として扱う方向で整理されたとされます。
日本は地震大国であると同時に火山大国でもあります。関連記事もあわせてご参考ください。

全111活火山と3つの分類
気象庁は活火山を 観測体制と警戒レベル運用の有無 で3つに分類しています。数字の混乱を整理 するためにこちらで違いをまとめます。
3分類の早見表(2026年6月時点)
| 分類 | 数の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 全活火山 | 111 | 過去1万年以内に噴火+活発な噴気活動 |
| 常時観測火山 | 51 | 24時間体制で観測機器が設置されている火山(2026年3月に中之島を追加) |
| 噴火警戒レベル運用 | 約49 | 5段階の警戒レベルが運用されている火山 |

111と50と49の火山ってそれぞれどう違うの?

観測体制と警戒レベル運用の有無で3つに分けられるとされていますよ。全活火山が111、24時間観測対象が51、噴火警戒レベル運用が約49(2026年6月時点)です。数字は時期で増減するので最新は気象庁公式で確認するのが望ましいとされています。
「常時観測51」の意味
火山噴火予知連絡会が 「火山活動の活発化のおそれが特に高い」 と判断した火山が常時観測対象とされます。
- 24時間体制で観測機器(地震計・GNSS等)が設置
- 異常があれば 即座に解析・発表
- 噴火警戒レベルの判定根拠となる観測データを提供
「警戒レベル運用49」の意味
常時観測51火山のうち 5段階の噴火警戒レベル が運用されている火山が約49とされます(数字は時期で増減)。
- 残り(運用外の火山)は 「噴火警報・予報」 の枠組みで対応
- 草津白根本白根(2018年)のように運用範囲が 後から拡大 されることもある
最新の活火山一覧と運用状況は 気象庁「火山登山者向けの情報提供ページ(全国)」 で確認できます。
8地域別の代表活火山
日本の活火山111を 8地域別 に整理し各地域の代表火山を3〜5本ずつ紹介します。全111火山の一覧 は気象庁公式へ誘導しますので、こちらでは 「自分の地域にどんな代表火山があるか」を把握する ための入口とお考えください。
地域① 北海道
| 火山 | 特徴(2026年6月時点) |
|---|---|
| 有珠山 | 2000年噴火事例/観測体制が手厚い |
| 樽前山 | 支笏湖周辺/溶岩ドーム |
| 十勝岳 | 1926年大正泥流事例(融雪型泥流) |
| 雌阿寒岳 | 阿寒湖周辺/登山者多い |
北海道は 活火山数が多い 地域とされます。観測体制が整っているため噴火警戒レベルの運用も活発です。
地域② 東北
| 火山 | 特徴(2026年6月時点) |
|---|---|
| 岩手山 | 1998年地殻変動/観測強化対象 |
| 蔵王山 | 観光地と隣接/レベル変動あり |
| 吾妻山 | 福島県/硫黄ガス検出 |
| 鳥海山 | 山形・秋田県境/登山者多い |
東北は 温泉地・観光地が隣接する活火山 が多い地域とされます。
地域③ 関東
| 火山 | 特徴(2026年6月時点) |
|---|---|
| 浅間山 | 2026年5月にレベル2→1へ引き下げ |
| 草津白根山 | 2018年本白根噴火事例 |
| 富士山 | 常時観測継続/首都圏降灰想定の中心 |
| 那須岳 | 観光地と隣接 |
| 箱根山 | 大涌谷で噴気活動/2015年規制事例 |
関東は 首都圏住民に直結する活火山 が多い地域とされます。富士山・浅間山・箱根山などと観光地としても訪問者の多い火山が並びます。
地域④ 中部
| 火山 | 特徴(2026年6月時点) |
|---|---|
| 御嶽山 | 2014年噴火事例(火口付近の登山者・死者58名+行方不明5名) |
| 焼岳 | 北アルプス/登山者多い |
| 立山 | 弥陀ヶ原を含む |
| 白山 | 石川・岐阜県境/古い活動歴 |
中部は 登山者が多い活火山 が特徴とされます。御嶽山2014年の教訓から登山前の警戒レベル確認の重要性が広く知られるようになったとされます。
地域⑤ 伊豆諸島・小笠原
| 火山 | 特徴(2026年6月時点) |
|---|---|
| 伊豆大島 | 1986年噴火事例/観光地 |
| 三宅島 | 2000年噴火事例/全島避難の歴史 |
| 西之島 | 2013年噴火後に拡大継続 |
| 硫黄島(小笠原) | 海洋火山/観測対象 |
伊豆諸島・小笠原は 海洋火山が多い 地域とされます。西之島は2013年の海底噴火以降、島が拡大し続けている観測例として注目されてきました。
地域⑥ 中国・四国
| 火山 | 特徴(2026年6月時点) |
|---|---|
| 阿武火山群 | 山口県北部の単成火山群 |
| 三瓶山 | 島根県/古い活動歴 |
| 鶴見岳・伽藍岳 | 大分県/地熱地帯 |
中国・四国地方は 活火山活動が比較的穏やか な地域とされます。地熱発電・温泉地として知られる火山が多いのが特徴です。
地域⑦ 九州
| 火山 | 特徴(2026年6月時点) |
|---|---|
| 桜島 | 活発な噴火活動が続く(年により数百回以上の爆発を観測する年も)/レベル3 |
| 阿蘇山 | 世界最大級のカルデラ/観光地 |
| 霧島山 | 新燃岳が活発/2018年噴火事例 |
| 雲仙岳 | 1991年火砕流事例(死者・行方不明43名) |
| 薩摩硫黄島 | 鬼界カルデラの一部/観測対象 |
九州は 活発な活火山が集中 する地域とされます。鹿児島市民は 桜島の降灰が日常 でボディカバー・洗濯のタイミング・降灰袋の運用などが地域生活に組み込まれているとされます。
地域⑧ 南西諸島
| 火山 | 特徴(2026年6月時点) |
|---|---|
| 諏訪之瀬島 | 南西諸島の代表的活火山/頻繁な噴火活動 |
| 口永良部島 | 2015年噴火事例(島民全島避難) |
| 硫黄鳥島 | 沖縄県唯一の活火山 |
南西諸島は 観光・離島生活と活火山 が隣接する地域とされます。観光時は気象庁の警戒レベルを事前確認することが望ましいとされます。
自宅周辺の活火山リスクを確認する方法
「自分が住んでいる地域に活火山があるか」「あるとしたらどんなリスクか」は複数の公式情報源 で確認できるとされます。

自分が住んでる近くに活火山あるかはどう調べたら良いのかな?

気象庁の「火山活動の状況」ポータルで都道府県別に検索できますよ。重ねるハザードマップでも火山ハザードレイヤーが用意されているので自宅周辺のリスクを地図で確認できます。
確認手順(4ステップ)
| ステップ | 確認先 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 気象庁「火山活動の状況」ポータル | 都道府県別に活火山を検索 |
| 2 | 国土地理院「重ねるハザードマップ」 | 火山ハザードレイヤーで地図上に表示 |
| 3 | 市区町村の防災部局ホームページ | 地域特化のハザードマップ・避難所情報 |
| 4 | 気象庁「火山登山者向けの情報提供ページ」 | 観光・登山時の最新情報 |
「活火山が近くにある」場合の備え
- 噴火警戒レベルの最新値 を定期的に確認
- ハザードマップで自宅・職場・通学路の想定影響 を把握
- 家庭備蓄に火山灰対策グッズ を含める(マスク・ゴーグル・養生用品)
- 避難場所・経路 を家族で共有
火山灰対策グッズは何をどれだけ揃えればよいか、マスクやゴーグルの選び方も含めてこちらで詳しく整理しています。

ハザードマップと警戒レベルの読み方は関連記事もあわせてご参考ください。

観光・登山時の追加チェック
- 出発前に 気象庁の最新警戒レベル を確認
- レベル2以上 → 火口立入規制エリア を把握
- レベル3以上 → 入山禁止
- 家族・登山仲間に 行先と下山予定 を共有
活火山シリーズ関連記事への案内
他に火山シリーズの関連記事もあわせてご参考ください。テーマ別に整理しました。
警戒レベルを詳しく知りたい
- 噴火警戒レベル1〜5の違い :5段階の意味/住民・登山者・観光客の3者別アクション/レベル4と5の違い深掘り/全国49火山の運用状況

噴火の現象を知りたい
- 火山噴火6現象の違い :溶岩流・火砕流・噴石・火山灰・火山ガス・泥流/速度×温度×到達距離の1表比較/溶岩流vs火砕流深掘り

家庭の備えを考えたい
- 火山灰対策グッズ完全ガイド :DS2/N95マスク・無気孔ゴーグル・養生テープ・電動ブロワーの4カテゴリ別/家族構成別必要量
- 火山灰から車を守る方法 :エンジン・エアコン・塗装・ガラスの4部位別対策/洗車NGの物性根拠
車をお持ちの方は、降灰時にやってはいけない洗車・ワイパー操作の落とし穴もあわせて押さえておくとよいでしょう。

首都圏住民向け
- 富士山が噴火したら?首都圏降灰の備え :距離×降灰厚別シナリオ/3軸影響/降灰前準備5つ/行動Q&A 5問

まとめ
日本の活火山111を地域別に整理しました。
- 定義:過去1万年以内に噴火+活発な噴気活動/「活火山=今すぐ噴火」ではない
- 3分類:全111/常時観測51/警戒レベル運用約49(2026年6月時点)
- 8地域別代表:北海道・東北・関東・中部・伊豆諸島・中国四国・九州・南西諸島
- 自宅周辺リスク確認:気象庁ポータル+重ねるハザードマップ+自治体情報
- 観光・登山時:気象庁の警戒レベル+登山届で備える
「自分の地域には活火山があるか」「どんなリスクがあるか」は平時に整理しておきたい情報の一つです。ぜひ地域の火山を確認してみてはいかがでしょうか。
詳しくは 内閣府「火山防災対策」 も参考になります。


