避難所で安心して眠れるかなんてことを考えたことはありますか?
自宅が安全なら在宅避難が基本とされますが、建物の倒壊リスクや浸水想定区域など避難所に身を寄せるしかない場面もあります。その避難所では体育館での雑魚寝・周囲の視線・夜通しの照明・人の出入りの物音など、普段とは違う環境が心身の負担になりやすいことが想像できます。
とはいえ大げさな設備がなくても、いくつかのグッズを自分で備えておく ことで避難所でも少しでも快適に過ごしたいですよね。
この記事では、避難所生活の3大ストレス(プライバシー・睡眠・衛生)と「TKB」「床に寝ない」という考え方を整理したうえでプライベートテント・簡易ベッド・間仕切り・安眠グッズの4点をご紹介します。
避難所生活の3大ストレス|プライバシー・睡眠・衛生
避難所の備えを考えるうえで、まず知っておきたいのが どんなことが負担になるのか です。大きく3つに整理できます。
3大ストレスと対策の対応表
| ストレス | 内容 | 主な対策 |
|---|---|---|
| プライバシー | 着替え・授乳・視線・家族の区画 | テント(商品①)・間仕切り(商品③) |
| 睡眠 | 床の硬さ・照明・騒音・人の出入り | 簡易ベッド(商品②)・安眠グッズ(商品④) |
| 衛生 | 床のホコリ・冷気・感染症・トイレ | 床から高さの確保・災害用トイレ |
プライバシーと睡眠の課題
- 体育館などの広い空間では着替えや授乳のたびに視線が気になる 場面が多いと想像できます
- 夜間も照明がついたままで人の出入りや話し声が続き、まとまった睡眠を取りにくい状況が続くでしょう。内閣府の資料でも避難所の生活環境の改善が課題とされています(出典:内閣府「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」)
衛生とトイレの課題
- 床に直接寝ると ホコリや冷気 が伝わりやすく、多くの人が共同で使うため 感染症やトイレの衛生 も大きな課題とされます
- トイレについては災害用トイレの記事で種類や必要数を詳しく解説しています

「TKB」と「床に寝ない」発想|自助で環境を整える
避難所の環境を考えるときの手がかりになるのが 「TKB」 という言葉です。
TKBという考え方
- TKBは Toilet(トイレ)・Kitchen(キッチン)・Bed(ベッド) の頭文字で、この3つを早く整えることが避難所の生活環境改善の柱と考えます
- なかでも本記事は「B=寝る・隠す」に焦点をあてます。トイレ(T)は災害用トイレの記事、食事(K)は備蓄の記事とあわせると避難所生活の全体像が見えてきます
「床に寝ない」発想
- 段ボールベッドやエアベッドで 床から高さを確保 するとホコリや冷気が伝わりにくくなります
- 床からの高さは エコノミークラス症候群 のリスクを下げる助けにもなり高齢者には 寝起きの立ち座りが楽になる 利点もあります
自治体の備蓄と「自助」の関係
- 自治体も段ボールベッドやパーテーションの備蓄を進めているとされますが、数量や到着までの時間には限りがある という状況です
- 大きな災害では支援がすぐ行き渡らない場合もあるため、自分で一部を備えておく 選択肢を持つのが望ましいです
- 次に自分で備えられる4つのグッズを順に見ていきます
商品① 室内用プライベートテント|目隠し空間を作る
最初におすすめしたいのが 室内用のプライベートテント です。着替えや授乳、少し横になる空間を自分で作れる避難所の「個室」です。

避難所って着替えとかどうするのかな?

体育館では視線が気になる場面が多いので、ワンタッチで開くプライベートテントがあると着替えや授乳、少し横になる空間を自分で作れて安心ですよ。
室内用プライベートテントの特徴
- ワンタッチ・ポップアップ で広げるだけで設営に手間がかかりません
- 着替え・授乳・人目を遮っての休憩に使えてフルクローズできるタイプなら目隠し効果が高いです
- 通気性のある素材なら閉め切っても蒸れにくいです
- 軽量・コンパクトに畳めるため収納や持ち運びがしやすいです
屋外用と違い 床がなく軽量 な室内向けタイプが体育館などでは扱いやすく、家族の人数や用途に合わせてサイズを選ぶとよいでしょう。
商品② 簡易ベッド|床から高さを確保する
2つ目は 簡易ベッド です。床から高さを作ることでホコリ・冷気・感染症への対策にもなります。

床に直接寝るのって、そんなにダメなのかな?

床はホコリや冷気が伝わりやすいので、段ボールやエアのベッドで少し高さを作るだけでも衛生面や冷え対策になり寝起きも楽になりますよ。
エアベッドと折りたたみコット型
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| エアベッド | 空気を入れて使う/クッション性が高い/ポンプの手間がある |
| 折りたたみコット型 | 脚付きで床から高さを確保/設営が早い/やや重い |
| 段ボールベッド | 自治体配布や市販キット/断熱性あり/組み立て式 |
簡易ベッドの選び方
- 耐荷重 を確認し、使う人の体格に合うものを選びます
- 収納サイズ・重さは車に積むか持ち運ぶかで判断し、エアベッドは 電動ポンプ付き だと空気入れが楽になります
床から数センチでも高さがあると冷気とホコリを避けやすく立ち座りも楽になります。
商品③ 間仕切りパーテーション|家族の区画と視線カット
3つ目は 間仕切りパーテーション です。家族の区画を作り周囲の視線をカットします。
間仕切りパーテーションの特徴
- 自立式 で、床に置くだけで区画を作れます
- 高さ150〜180cm程度のものなら、立っても座っても視線を遮りやすいです
- 布製・段ボール製があり、軽量で折りたためるタイプが扱いやすいです
- テント(商品①)が「個室」なら、パーテーションは 家族のスペースの仕切り として使い分けられます
テントほどの密閉感はありませんが、連結式なら広い面を一度に仕切れる のが利点でテントと組み合わせると用途に応じた空間づくりができます。座ったときだけでなく立ったときの視線も気になる場面では、ある程度の高さのあるタイプが安心です。
商品④ 安眠グッズ|照明と騒音の対策
4つ目は 安眠グッズ です。照明や物音といった避難所の睡眠を妨げる要因への手軽な対策です。

避難所だと明るくて眠れなさそう…

照明や物音で眠りにくいですね。アイマスクや耳栓は小さくて持ち出し袋にも入れやすいので睡眠を確保する助けになりますよ。
安眠グッズの中身
- 遮光アイマスク:夜間も消えない照明をやわらげます
- 耳栓:人の出入りや話し声などの騒音を抑えます
- 携帯ネックピロー・エアー枕:硬い床でも首や頭を支えます
- いずれも 軽量・コンパクト で、持ち出し袋に入れやすいのが利点です
テントや簡易ベッドが用意できない状況でもアイマスクと耳栓だけは持っておく と睡眠の質を保ちやすいとされます。
自宅で備えるか、避難所に持参するか
4つのグッズはすべてを持ち出し袋に詰め込むのは難しいため、優先順位をつける のが現実的です。
持ち出し向きと備蓄向きの仕分け
| グッズ | 持ち出し(袋に入れる) | 備蓄(車・自宅に置く) |
|---|---|---|
| アイマスク・耳栓 | ◎ 軽量・最優先 | - |
| 室内用テント | ○ 軽量タイプなら可 | ◎ |
| 簡易ベッド | △ かさばる | ◎ |
| パーテーション | △ かさばる | ◎ |
- 在宅避難 できる場合は自宅で使い、避難所へ行く 場合はまず軽量な安眠グッズを持ち出し袋に入れてテント・ベッドは運べる範囲で持参します。車で避難するならかさばるベッドも積みやすくなります
家族構成で優先順位は変わる
- 乳幼児がいる 家庭は授乳・おむつ替えのためのテント(個室)を高齢者がいる 家庭は立ち座りが楽な簡易ベッドを優先しやすいです
- 女性 は着替えや就寝の目隠しとしてテント・パーテーションの優先度が高くなりやすく、自治体の備蓄に頼り切らず家族に合わせて 一部を自分で備える と安心です
まとめ
避難所のプライバシー・睡眠対策を整理しました。
- 3大ストレス:プライバシー・睡眠・衛生。それぞれに合うグッズで対策する
- TKBと「床に寝ない」発想:トイレ・キッチン・ベッドを整える/床から高さを作るとホコリ・冷気・感染症対策になる
- 商品4点の使い分け:
- ① 室内用プライベートテント(着替え・授乳・就寝の個室)
- ② 簡易ベッド(床から高さ・衛生と冷え対策)
- ③ 間仕切りパーテーション(家族の区画・視線カット)
- ④ 安眠グッズ(アイマスク・耳栓・携帯枕で睡眠確保)
- 自助の判断:軽い安眠グッズは持ち出し、テント・ベッドは車・自宅備蓄。家族構成で優先順位を変える
避難所の環境は、自治体の備えに加えて 自分で一部を用意しておく ことで少しでも快適に過ごしやすくなります。ぜひできるところから備えてみてはいかがでしょうか。
避難所に持っていく持ち物の全体像や非常持ち出し袋の中身は、関連記事もあわせてご参考ください。




