自転車・電動キックボードに乗るときヘルメットをかぶっていますか?
2023年、自転車ヘルメットの努力義務化(4月1日) と 電動キックボードの新区分(7月1日) が相次いで施行されました。
この記事では2023年法改正のポイント・PSC/SG/JIS 3規格比較・シーン別の選び方・誤解Q&A・フィッティング・おすすめモデル3選 を警察庁データに基づいてまとめてみました。
2023年の法改正で何が変わったか
2023年の改正道路交通法(令和4年法律第32号)によって自転車ヘルメットの取扱い(4月1日施行)と 電動キックボードの区分(7月1日施行)が段階的に変わりました。
改正のポイント
- 自転車ヘルメット:全年齢で 着用が努力義務化(罰則なし)
- 電動キックボード(2023年7月1日施行):「特定小型原動機付自転車」の新区分が新設
- 最高速度20km/h以下/16歳以上で運転可(16歳未満の運転は禁止)
- 原則ヘルメット 努力義務(着用が望ましいとされる)
- 6km/h以下モード(特例特定小型)は 歩道通行可の標識がある歩道に限り 走行できるとされる
着用率と事故傾向
警察庁の 頭部保護の重要性のページ では、自転車乗用中の死者の約半数が頭部に致命傷を負っていた(令和3〜7年)とされるデータが公表されています。ヘルメット着用は 致命傷リスクを下げる装備 として呼びかけられています。

努力義務ってどういうこと?結局つけなくても問題ないってこと?

罰則はないんだ。でも警察庁データだと自転車乗用中に亡くなった人の約半数が頭部に致命傷を負っていたとされるから命を守る装備として大切だよ。
「頭を守る」考え方
防災・防犯の両面で頭部保護 はリスクを下げる基本対策とされています。災害時の防災頭巾も同じ考え方で家庭でも普及してきました。

PSC・SG・JIS 3つの規格マークを徹底比較
ヘルメット選びの基本は 規格マーク を確認することとされています。日本で主に流通しているのは PSC・SG・JIS の3つです。
3規格の比較表
| 規格 | 正式名称 | 対象 | 認証主体 | 補償 |
|---|---|---|---|---|
| PSC | 消費生活用製品安全法 | 乗車用ヘルメット(オートバイ用は強制) | 経産省 | なし |
| SG | Safe Goods(安全な製品) | 自転車・スポーツヘルメット | 製品安全協会 | 賠償補償付き |
| JIS | 日本産業規格 | 自転車・オートバイ等 | 経産省(JIS規格) | なし |
PSCマーク
乗車用ヘルメット が対象。オートバイ用は PSCマークなしの販売が禁止 されています。自転車用は強制ではありませんが表示があれば一定の基準を満たしているとされます。
SGマーク
製品安全協会 が認証する民間規格。詳しくは 製品安全協会「SGマーク制度」 で確認できます。
- 自転車用・スポーツ用に広く採用
- 賠償補償付き(製品の欠陥が原因の事故で最大1億円。交通事故そのものは対象外とされる)
- 国際的にも認知度が高い
JISマーク
日本産業規格 に基づく規格。自転車乗車用は JIS T 8134、オートバイ用は JIS T 8133。

規格マークがない商品もネットで売ってるけど、安いしこれを選んでも大丈夫じゃないの?

PSC・SG・JISのいずれかが付いてるものを選ぶのが基本だよ。マークなしは衝撃吸収性能がチェックされていないことが多いから安全性が確認できないんだ。
海外規格(CE・CPSC)について
欧州の CE EN1078、米国の CPSC など海外規格も流通しています。海外規格品は日本基準と完全一致ではないため、日本国内利用であれば PSC・SG・JIS表示品 を選ぶのがわかりやすいとされます。
シーン別の選び方(電動キックボード/街乗り自転車/子ども)
利用シーンによって最適なヘルメットの形・機能が変わります。代表的な3シーンで選び方を整理します。
シーン① 電動キックボード(特定小型原動機付自転車)
- スポーツ寄りデザイン(自転車競技用に近い形)
- PSC+SG適合 を優先
- 顎ひもしっかり調節(時速20km対応)
- 後頭部までカバー するハーフタイプ/フルフェイス検討
- 長距離走行で蒸れない通気孔
シーン② 街乗り電動自転車(通勤・買い物)
- おしゃれ系・帽子型 のデザイン重視も選択肢
- SG適合 が望ましいとされる
- 通気性 が高いと夏も快適
- 女性向け はサイズが小さめのモデルを
- OGK Kabuto・Bern・bickleなど 街乗り向け定番メーカー
シーン③ 子ども用(学童・幼児)
- SG適合 を確認
- サイズ調整機構(アジャスター付きで成長対応)
- 反射材付き で視認性UP
- 軽量設計(300〜400g前後が首への負担少)
- 明るい色 を選ぶと視認性向上
子ども防災・防犯の基本は関連記事もあわせてご参考ください。

雨の日の子ども通学では防犯と頭部保護の両立が大切です。レイン対応の合羽との組み合わせも考えると安心です。

サイズの目安
| 区分 | 頭囲(cm) |
|---|---|
| 幼児 | 44〜52 |
| 小学生 | 50〜57 |
| 中高生・小柄な大人 | 53〜57 |
| 大人 M | 55〜58 |
| 大人 L | 58〜61 |
| 大人 LL | 61〜64 |
ヘルメットを買わないとどうなる?よくある誤解Q&A
ヘルメット選び・着用にまつわる よくある誤解 を5問のQ&Aで整理しました。
Q1. 努力義務だから罰則なし=かぶらなくていい?
A. 罰則はありませんが事故時の致死率に影響します。
警察庁データの見解によるとヘルメット 非着用時の致死率は着用時の約1.7倍(令和3〜7年)とされています。罰則回避ではなく命を守る装備として位置づけるのが望ましいとされます。
Q2. 規格マークなしのファッション帽子型はダメ?
A. 一概にダメとは言えませんが衝撃吸収性能が確認できないとされます。
帽子のような見た目でも内部に衝撃吸収材が入っているモデルもあります。ただし規格マークがない場合は衝撃吸収性能が第三者機関で確認されていないことが多いとされます。PSC・SG・JISいずれかの表示 がある製品を選ぶと安心です。
Q3. 子ども用を大人がかぶってもいい?
A. サイズが合っても保護性能が足りない場合があるとされます。

頭に入るし子ども用ヘルメットを大人がかぶっても大丈夫?

サイズが合っても想定衝撃が違うから保護性能が足りない場合があるんだ。大人用・子ども用はそれぞれの設計で選ぶのが大切だよ。
Q4. 保険適用に影響する?
A. 一部の自治体・保険では補償条件にヘルメット着用が含まれる場合があるとされます。
- 自治体の自転車保険条例(東京都など)
- 個人賠償責任保険 の特約
- 加入中の保険の 約款を事前確認 が望ましい
Q5. 古いヘルメットはいつ買い替え?
A. 製造から5年・落下衝撃を受けた場合は交換が推奨されているとされます。
- 製造から5年 が交換目安
- 転倒・落下 で外側に傷がなくても内部材が劣化することがある
- 直射日光・高温 での保管も劣化を早める
フィッティング・サイズの測り方
ヘルメットは サイズが合わないと保護性能が下がる とされています。買う前に頭囲を測り店頭または通販レビューで適合を確認しましょう。
頭囲の測り方
- 眉の上から後頭部の一番出っ張った部分 を一周
- メジャー(やわらかい裁縫用) で水平に
- 数値の小数点以下は切り上げ
- ±1cmの余裕 を見たサイズを選ぶ
正しいかぶり方
- おでこの真ん中まで深くかぶる(眉から指1〜2本上)
- 顎ひもを指1本入る程度 に締める
- 横ベルトはVの字 で耳の前後に
- 左右にずれない か確認
失敗しがちなNG例
- おでこを出してかぶる → 衝突時に頭頂部だけ保護でしわ寄せ
- 顎ひもが緩い → 衝撃で外れて意味がない
- サイズが大きい → 走行中ずれて視界が遮られる
- 後ろにずらしてかぶる → 前頭部の保護が不十分
子どもへの着用習慣化
子どもにヘルメットを定着させるには親も一緒にかぶる ことが効果的とされます。学校・公園・買い物のたびに 習慣化 することで自然な着用が身につきます。
外出時の防犯ブザーとセットで「外出装備」として整えるのもおすすめです。

保管時の注意
- 直射日光・高温下 を避ける
- 車内放置NG(夏は70℃超)
- 重いものを乗せない
- 落下・転倒後は 目視点検
自宅で保管場所を決めると出発時の取り忘れも減ります。家全体の防犯整理は関連記事もあわせてご参考ください。

おすすめヘルメット3選
シーン別におすすめのヘルメット3選をご紹介します。PSC・SG・JISのいずれかが付いた 定番モデル を中心にピックアップしています。
① 電動キックボード用
スポーツ寄りデザイン・PSC+SG適合 の電動キックボード対応モデルです。時速20km走行下での頭部保護に対応します。
- PSC+SG適合(衝撃吸収性能が認証されている)
- スポーツヘルメット形状(後頭部までカバー)
- 顎ひも調節バックル 付き
- 通気孔 で長時間走行も快適
② 街乗り電動自転車用
SG適合・おしゃれ系デザイン の街乗りモデル。通勤・買い物などの日常使用に。OGK Kabuto・Bernなどの定番メーカー製が安心です。
- SG適合(賠償補償付き)
- 帽子型・シンプルデザイン(普段着に馴染む)
- 女性向けサイズ展開
- アジャスター調整 で頭囲対応幅広
③ 子ども用
SG適合・サイズ調整可・反射材付き の子ども用モデル。学童期の通学・公園利用に対応します。
- SG適合(子ども用基準クリア)
- アジャスター調整(成長に合わせて1〜2年使える)
- 反射材 で夜間視認性UP
- 軽量設計(300〜400g)
- 明るい色 で交通安全にも
まとめ
電動キックボード・電動自転車のヘルメット選びの要点を整理しました。
- 2023年法改正:自転車ヘルメット努力義務化(4月1日)/電動キックボード特定小型新区分(7月1日)
- 3規格:PSC(経産省・乗車用)/SG(製品安全協会・賠償補償付き)/JIS(産業規格)
- シーン別選び方:電動キックボード(スポーツ型)/街乗り(おしゃれ系)/子ども(SG+反射材)
- 誤解Q&A:罰則なしでも致死率は約1.7倍/規格マーク確認/子ども用と大人用は別物/保険条件/5年で買替え
- フィッティング:頭囲測定/おでこ深く/顎ひも指1本/V字横ベルト
- 装備3選:電動キックボード用+街乗り用+子ども用
ヘルメットは 「罰則回避」ではなく「命を守る装備」 とされています。家族内で確認してみてはいかがでしょうか。


