ニュースで「噴火警戒レベル3に引き上げ」と聞いたとき住民・登山者・観光客のどの立場で何をすべきか がすぐ思い浮かびますか?
同じレベルでも立場で取るべき行動は違うとされています。
この記事では気象庁の噴火警戒レベル1〜5の意味 を一覧表で整理し、住民・登山者・観光客の3者別アクション を表で示します。レベル4とレベル5の違い・全国49火山の運用状況(2026年6月時点)・運用外火山の扱い・登山前準備3つまでまとめました。
噴火警戒レベルとは(気象庁の運用)
噴火警戒レベル は気象庁が火山ごとの危険度を5段階で示す指標とされています。2007年12月から運用が始まり2026年現在は 全国49の火山 が対象とされています。
制度の基本
- 発表主体:気象庁
- 段階:レベル1〜5の5段階
- 対象:噴火警戒レベル運用火山49(2026年時点・常時観測火山50のうち)
- 目的:住民・登山者・自治体の 避難判断の共通指標 とされる
詳しい定義は 気象庁「噴火警戒レベルの説明」 で確認できます。

噴火警戒レベルって何段階あるんだっけ、5段階だっけ?

そうね、レベル1から5までの5段階で運用されているとされています。気象庁が全国49の火山を対象に発表しているんですよ。
「警戒レベル」は3種類が併存している
「警戒レベル」という言葉は火山・地震・大雨で別物が運用されているため混同しやすいとされています。
- 噴火警戒レベル:気象庁(火山)/本記事のテーマ
- 警戒レベル(5段階):内閣府(避難情報・大雨)
- 震度・マグニチュード:気象庁(地震)
それぞれの違いは関連記事もあわせてご参考ください。


5段階一覧表|住民・登山者・観光客の3者別アクション
噴火警戒レベル1〜5は立場(住民・登山者・観光客)によって取るべき行動が違う とされています。気象庁発表をもとに3者別アクション表を整理しました。
5段階×3者別アクション表
| レベル | 名称(キーワード) | 住民の行動 | 登山者の行動 | 観光客の行動 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 活火山であることに留意 | 通常生活 | 通常登山可・活火山と認識 | 通常観光 |
| 2 | 火口周辺規制 | 通常生活 | 火口周辺に立入規制 | 火口エリア立入不可 |
| 3 | 入山規制 | 通常生活・防災情報を注視 | 入山禁止 | 周辺観光地は注意 |
| 4 | 高齢者等避難 | 高齢者・要支援者は避難 | 入山禁止 | 周辺観光地から離れる |
| 5 | 避難 | 全住民が避難 | 入山禁止 | 即座にエリア退避 |

同じレベル3でも住んでる人と登山者で動き違うの?

はい、住民は防災情報を注視する段階でも登山者には入山規制がかかるとされています。立場で取るべき行動が変わるので自分がどの立場かを意識するのが大切です。
立場別のポイント
- 住民:レベル1〜3は通常生活+情報注視、レベル4から避難準備、レベル5で全員避難
- 登山者:レベル2から 火口立入規制、レベル3で 入山禁止(影響は早い段階から)
- 観光客:登山道・火口エリアの規制に従い、周辺観光地でも警戒情報を確認
「規制範囲」は火山ごとに異なる
同じレベル2でも規制される範囲(火口から何km) は火山ごとに異なるとされています。
- 桜島:火口周辺2km
- 富士山:火口周辺数km〜
- 浅間山:火口周辺2km
詳細は各火山の 気象庁ページ で確認することが推奨されています。
レベル4とレベル5の違いを深掘り
ニュース検索で多い「噴火警戒レベル4と5の違い」を対象範囲・タイミング・発令主体の3点で深掘りします。

レベル4とレベル5、何が違うの?

対象が違うんです。レベル4は高齢者・要支援者の避難、レベル5は全住民の避難とされています。レベル5はレベル4を経ずに発令されることもあるそうです。
違い① 対象範囲
| レベル | キーワード | 避難対象 |
|---|---|---|
| 4 | 高齢者等避難 | 高齢者・乳幼児・障害者など 要支援者 |
| 5 | 避難 | 全住民 |
違い② タイミング
- レベル4は 避難に時間がかかる人を先行避難 させる段階
- レベル5は 全員が即座に避難 すべき段階
- レベル5はレベル4を経ずに発令されることもある とされる(突発性が高い場合)
違い③ 発令主体と分担
- 気象庁:噴火警戒レベルを発表
- 市区町村:避難情報(高齢者等避難/避難指示)を発令
- 住民は 自治体の避難情報 に従うのが基本とされる
過去の運用事例
- 御嶽山(2014):レベル1から突発噴火 → 火口付近の登山者58名死亡
- 桜島:レベル3が長期継続 → 周辺住民は通常生活+火山灰対策
- 草津白根(2018):警戒レベル運用外エリアで突発噴火(次章で詳述)
全国49火山の運用状況(2026年6月時点)
2026年6月時点 の主要火山の警戒レベルを整理します。火山活動は変動が早いため、最新は気象庁公式ページで確認 することが推奨されています。
主要火山の警戒レベル(2026年6月時点)
| 火山 | 警戒レベル | 状況 |
|---|---|---|
| 桜島(鹿児島) | 3(入山規制) | 年間100回超の噴火・SO2放出量高水準 |
| 浅間山(群馬・長野) | 1(活火山に留意) | 2026年5月22日に2→1へ引き下げ |
| 草津白根山(群馬) | 1(活火山に留意) | 湯釜付近 |
| 富士山(山梨・静岡) | 1(活火山に留意) | 常時観測継続 |
| 阿蘇山(熊本) | 状況により変動 | 気象庁ページ要確認 |
| 諏訪之瀬島(鹿児島) | 状況により変動 | 気象庁ページ要確認 |
| 口永良部島(鹿児島) | 状況により変動 | 気象庁ページ要確認 |
最新の警戒レベルは 気象庁 火山警報・予報 で確認できます。
桜島のレベル3継続の意味
桜島は 2025年から年間100回超の噴火 を続けており、レベル3(入山規制)が継続しています。鹿児島市内の住民は 通常生活+火山灰対策 が基本で降灰対応マスク・洗車・洗濯のタイミングが日常的なテーマになっているとされます。
富士山がレベル1である意味
富士山は 常時観測火山 に指定され24時間体制で監視されているとされます。「レベル1=噴火しない」ではなく 「観測上の異常はないが活火山である」 という意味とされる点に注意です。
富士山噴火と首都圏降灰の備えは関連記事もあわせてご参考ください。

警戒レベルが運用されていない火山の扱い
日本には 111の活火山 がありますが噴火警戒レベルが運用されているのは 49火山のみ(2026年時点)とされています。残りの火山ではどう判断するのでしょうか。
運用外火山の対応
警戒レベルが設定されていない火山では以下の情報で対応するとされます。
- 噴火予報:噴火警報・噴火予報の枠組み
- 噴火警報:周辺住民・登山者向けの警報
- 臨時の解説情報:気象庁からの随時情報
- 自治体の避難情報:市区町村の判断
草津白根山(湯釜・本白根)の事例
草津白根山はエリアにより警戒レベル設定が異なる場合があるとされます。
- 湯釜エリア:従来から警戒レベル運用対象
- 本白根エリア:2018年噴火時は運用外 → その後対象拡大
2018年1月の本白根噴火では警戒レベル運用外エリアでの突発噴火 として死者1名・負傷者11名が出たとされ運用範囲の見直しのきっかけとなったとされます。
運用外火山の判断方法
- 気象庁の活火山一覧 を確認(111火山のリスト)
- 該当火山の 個別ページ で警戒レベル運用の有無を確認
- 運用外の場合は 噴火警報・予報 + 自治体情報で判断
詳しくは 内閣府「火山防災対策」 も参考になります。
登山前にやる3つの準備(装備2点)
登山者・観光客向けに登山前に確認しておきたい3つの準備 をまとめます。御嶽山(2014)噴火の教訓を踏まえた最小限の備えです。
準備① 気象庁の警戒レベル確認(出発直前)
- 出発当日に 気象庁 火山警報・予報 を確認
- レベル2以上 → 火口周辺立入規制エリアを把握
- レベル3以上 → 入山禁止(無視は危険)
準備② 登山届の提出
- 活火山法に基づく対象地域 では登山届が努力義務化(地域による)
- 紙の提出 or コンパス(オンライン登山届)
- 家族にも 登山ルート・下山予定時刻 を共有
準備③ 装備:ヘルメット+防災ラジオ+防じんマスク
御嶽山噴火(2014)以降、ヘルメット携行 が登山者の標準装備として広く知られるようになったとされます。ただし「火山礫(小さな噴石)にしか効かない」前提とされる点に留意が必要です。
噴石・火山灰・火砕流など、火山現象そのものの違いは関連記事もあわせてご参考ください。

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① 登山ヘルメット
登山用ヘルメット は火山礫(小さな噴石)から頭部を守る装備です。御嶽山(2014)以降、活火山登山の標準装備として広く知られるようになったとされます。
- 重量:300〜500g(軽量モデル推奨)
- 規格:UIAA(国際山岳連盟)認証品
- 調整機構:ダイヤル式で素早くサイズ調整
- 通気性:ベンチレーション穴あり
- 「大きな噴石には効かない」前提(一時退避はシェルター頼り)
② 防災ラジオ
手回し充電付き防災ラジオ は停電下でも火山警報・自治体放送を受信できる装備です。スマホの電池切れに備えて登山時・自宅備蓄の両方で活躍するとされます。
- 手回し充電 + ソーラー充電 + USB充電の3方式
- AM/FM 受信+ワイドFM対応
- LEDライト・サイレン 内蔵モデルが便利
- 重量200〜400g(登山携行可)
まとめ
噴火警戒レベル1〜5の違いと住民・登山者・観光客の3者別アクションを整理しました。
- 基本:気象庁が5段階で発表/対象は全国49火山
- 3者別:同じレベルでも住民・登山者・観光客で取るべき行動が違う
- レベル4と5の違い:対象が「高齢者等」か「全員」か/レベル5はレベル4を経ずに発令されることもある
- 2026年6月時点:桜島レベル3・浅間山レベル1・富士山レベル1(最新は気象庁公式で確認)
- 運用外火山:111活火山のうち49が警戒レベル運用/残りは噴火警報・予報で対応
- 登山前準備3つ:警戒レベル確認/登山届提出/装備(ヘルメット・ラジオ・マスク)
火山噴火は「いつ起きるか」は予測できませんが、「警戒レベルが上がったらどう動くか」 は事前に整理できます。ぜひ家族・登山仲間で確認してみてはいかがでしょうか。


