停電や断水のときに赤ちゃんのミルクはどうしましょうか?
大人の備蓄は意識していても赤ちゃんのミルクの備えは見落とされがちです。とくに粉ミルクは、お湯と哺乳瓶の消毒が欠かせないためライフラインが止まると作りにくくなります。そんなときに頼りになるのが常温でそのまま飲める液体ミルク です。
この記事では災害時に液体ミルクが役立つ理由といちばん迷いやすい 「何本備えるか」 の目安、缶と紙パックの選び方、使い捨て哺乳用品をご紹介します。なお、赤ちゃんの月齢や体質には個人差があるため最終的には かかりつけの先生の指導 を優先してくださいね。
災害時に液体ミルクが役立つ理由|お湯がいらない
まず、なぜ災害時に液体ミルクが向いているのかを整理します。

粉ミルクの備蓄だけじゃダメなのかな?

粉ミルクはお湯と哺乳瓶の消毒が必要で停電・断水では作りにくいとされます。液体ミルクは常温でそのまま飲めるので災害時に向いていますよ。母乳や粉ミルクと組み合わせて備えるのもよいですね。
お湯も消毒もいらない手軽さ
- 粉ミルクは お湯で溶かし・適温に冷まし・哺乳瓶を消毒 する手間がかかります
- 停電や断水ではお湯も清潔な水も確保しにくくなるとされます
- 液体ミルクは 開けてそのまま常温で飲める ためライフラインが止まっても授乳しやすいとされます(出典:東京都福祉局「災害時に備えて 知っていますか?乳児用液体ミルク」)
母乳・粉ミルクとの組み合わせ
- 液体ミルクは母乳や粉ミルクの 代わりにも・組み合わせにも 使えます
- 普段は母乳や粉ミルク、災害時は液体ミルクという備え方もできます
- ただし、どの方法が合うかは赤ちゃんによって違うため無理のない形で備えるのが大切です

何本備える?|必要量の目安
液体ミルクを備えるうえでいちばん迷うのがストック本数です。月齢ごとの目安を整理します。

液体ミルクって何本あれば大丈夫なのかな?

1回1缶・1日5回として3日で15缶ほどが目安とされます。支援が遅れることもあるので可能ならば1週間分を多めに備えると安心ですよ。月齢で回数が変わるので わが子に合わせて調整してくださいね。
月齢別の必要量の目安
1回に1缶(または1パック)、1日約5回の授乳を想定すると3日分で約15缶が目安とされます。乳児用の支援は大人より遅れることもあるとされるためできれば1週間分を多めに備えると安心です。
| 想定 | 1日の回数 | 3日分 | 1週間分 |
|---|---|---|---|
| 新生児〜3か月ごろ | 6〜7回 | 約18〜21缶 | 約42〜49缶 |
| 4〜6か月ごろ | 5回前後 | 約15缶 | 約35缶 |
| 離乳食併用期 | 回数は減る | 様子で調整 | 様子で調整 |
月齢と授乳回数で調整する
- 授乳の回数や1回量は 月齢・体格・離乳の進み具合 で変わります
- 表は目安なので、わが子の普段の授乳ペース に合わせて本数を決めます
- 離乳食が進むとミルクの回数は減るため、定期的に見直すと無駄が出にくいです
商品① 液体ミルク|缶と紙パックの違い
まず備えたいのが 液体ミルク本体 です。缶と紙パックの2タイプがあり特徴が異なります。
缶と紙パックの違い
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 缶 | 賞味期限が長めで備蓄向き/しっかりしていて保管しやすい |
| 紙パック | 軽くて持ち出しやすい/開封・処分がしやすい |
- 備蓄を長く置きたいなら 缶、持ち出し袋に入れるなら 紙パックと使い分けられます
- いずれも国内メーカーの製品があり常温保存 ができます
- 普段の授乳でも少しずつ使い、買い足す ローリングストック が向いています
開封した液体ミルクはその回で使い切るのが基本です。飲み残しは時間が経つと衛生面が心配なため、もったいないからといって与えないようにします。
商品② 使い捨て哺乳瓶・乳首アタッチメント|洗浄不要で授乳
2つ目は 使い捨ての哺乳用品 です。断水で洗浄や消毒ができないときに重宝します。
使い捨て哺乳用品の特徴
- 使い捨て哺乳瓶 は洗浄・消毒なしでそのまま授乳に使えます
- 紙パックに直接つける 乳首アタッチメント ならばパックがそのまま哺乳瓶代わりになります
- 個包装で衛生的に保管でき断水時の授乳をぐっと楽にします
- 液体ミルクとセットで備えるとお湯も水も使わずに授乳できます
普段の哺乳瓶は洗って消毒して使いますが、断水時はこうした使い捨て用品があると衛生を保ちながら授乳しやすくなります。
商品③ 液体ミルク関連用品|加温と衛生のサポート
3つ目は授乳まわりを支える 関連用品 です。温めや衛生のサポートになります。

普段は粉ミルクでも備えておくので良いかな?

備えられます。ただし赤ちゃんが飲み慣れないこともあるので普段から少しずつ試して飲み慣らしておくと安心とされていますよ。かかりつけの先生に相談しておくのもよいですね。
あると役立つ関連用品
- 加温用のカイロ・加熱袋:液体ミルクは常温でも飲めますが人肌に温めると飲みやすいとされます
- 手指消毒・除菌シート:水が使えないときの衛生を保ちます
- おしりふき・使い捨てスプーン:授乳・離乳食まわりで重宝します
- これらを持ち出し袋にまとめておくといざというときに慌てずに済みます
加温は熱くしすぎないよう注意し与える前に温度を確認します。普段から液体ミルクを少しずつ試し赤ちゃんが飲み慣れておくと安心でしょう。使い方の注意点は日本小児科学会「乳児用液体ミルクの使用に関しての注意点」もあわせてご参考ください。
まとめ
液体ミルクの災害備蓄を整理しました。
- 役立つ理由:お湯も哺乳瓶の消毒もいらず、常温でそのまま飲める
- 必要量の目安:1回1缶・1日5回として3日15缶/1週間分を多めに/月齢で調整
- 商品3点の使い分け:
- ① 液体ミルク(缶=備蓄向き/紙パック=持ち出し向き)
- ② 使い捨て哺乳瓶・乳首アタッチメント(洗浄不要)
- ③ 関連用品(加温カイロ・手指消毒・おしりふき)
- 飲み慣らし:普段から少しずつ試し、赤ちゃんが慣れておく
赤ちゃんのいるご家庭では大人の備蓄に加えて 液体ミルクと使い捨て哺乳用品 をそろえておくと停電・断水時も授乳に困りにくくなります。月齢や体質には個人差があるためかかりつけの先生に相談しながらわが子に合った備えを整えてみてはいかがでしょうか。
子どもの防災全般や備蓄リストは、関連記事もあわせてご参考ください。





