ご自宅の窓ガラスからの侵入対策できていますか?
玄関の鍵には気を配っても窓は意外と無防備になりがちです。空き巣の侵入手口では窓ガラスを割って入る「ガラス破り」が多いとされ、その対策として手軽に取り入れられるのが防犯フィルムです。
この記事では防犯フィルムの効果と選び方の3つのポイント、CPマーク認定品を中心としたおすすめと自分で貼るDIYの手順までまとめてご紹介します。
防犯フィルムの効果とは?窓ガラスからの侵入を防ぐ
警察庁の統計では住宅への侵入手口は無締り(鍵の閉め忘れ)に次いでガラス破りが多く、とくに一戸建住宅では窓からの侵入が大きな割合を占めるとされています。窓ガラスを割ってクレセント錠を開けて短時間で侵入する手口です。
特に狙われやすいのが人目につきにくい場所にある窓や1階の掃き出し窓です。道路や隣家から見えにくい窓は時間をかけて作業できるため侵入口になりやすいとされています。
防犯フィルムは窓ガラスの内側に貼ることでガラスを割れにくく・破りにくくし、侵入に時間をかけさせる効果が期待できます。侵入者は短時間で入れないと犯行をあきらめる傾向があるとされており、突破に手間取らせること自体が抑止につながります。警察庁の調査でも侵入に5分以上かかると約7割の侵入者が犯行をあきらめるとされています。
ただし防犯フィルムだけで侵入を完全に防げるわけではありません。あくまで侵入を遅らせ、あきらめさせるための一手段です。後述する補助錠やセンサーライト、防犯カメラなどと組み合わせて何重にも備えることが望ましいとされています。
なおホームセンターや100円ショップで売られている薄い飛散防止フィルムは地震対策には役立ちますが防犯目的には力不足です。防犯を主眼に置くなら次にご紹介する選び方を参考にしてください。
防犯フィルムの選び方 3つのポイント
防犯フィルムには飛散防止だけのものから本格的な防犯用まで幅があり選び方を間違えると十分な効果が得られないことがあります。次の3つのポイントを押さえて選びましょう。このあとのおすすめもこの3軸をもとにご紹介します。
① 防犯性能(CPマークが目安)
CPマークは警察庁・国土交通省・経済産業省などで構成する官民合同会議が定めた防犯性能の基準を満たした建物部品に付けられるマークです。防犯フィルムでは侵入のための破壊行為に5分以上耐える性能(抵抗時間5分以上)が認められた製品に付きます。前述のとおり侵入に5分以上かかると多くがあきらめるとされ、この「5分」がひとつの目安です。確実な目安としてCPマーク認定品かどうかを確認するとよいとされています。
② 厚み
防犯を目的とするならある程度の厚みが必要です。一般に防犯用フィルムは350マイクロメートル(ミクロン)以上が目安とされ飛散防止のみの薄いフィルムとは区別して選びます。厚いほど割れにくく貼る難易度はやや上がります。
③ ガラスへの適合
自宅の窓ガラスの種類に対応しているかの確認も大切です。網入りガラスや複層ガラス(ペアガラス)、型板ガラスなどはフィルムによっては熱割れの恐れがあるため、対応品かどうかを確かめておきましょう。
防犯フィルムのおすすめ
ここでは前述の3軸(防犯性能・厚み・ガラス適合)を踏まえて選びたい防犯フィルムと貼り付けに役立つ道具をご紹介します。窓の大きさやガラスの種類に合わせて選んでみてください。
本格的に備えたい防犯フィルム(CPマーク認定タイプ)
防犯を主目的にするなら防犯性能が認められたCPマーク認定タイプが安心です。厚みがあってこじ破り・打ち破りに時間をかけさせる効果が期待できます。
- 防犯性能の基準を満たした認定タイプ
- 厚みがあり、ガラス破りに強い
- 透明タイプなら窓の見た目を保ちやすい
手軽に貼れる多機能タイプ(飛散防止・UVカット兼用)
防犯に加えて地震や台風時の飛散防止、紫外線カットなどを兼ねたタイプもあります。窓全体に貼りやすくはじめての方にも扱いやすいのが利点です。
- 飛散防止・UVカットなどを兼ねる
- 比較的貼りやすく価格も手ごろ
- 防犯目的では厚みのあるものを選ぶ
賃貸でも使いやすいタイプ
賃貸住宅では退去時の原状回復に配慮できるタイプが向いています。貼り直しや剥がしやすさを重視したい方におすすめです。
- 剥がしやすさに配慮したタイプ
- 小さめの窓やクレセント錠まわりにも使いやすい
貼り付けに役立つ道具
きれいに貼るにはスキージー(ヘラ)や霧吹きなどの道具があると仕上がりが安定します。フィルムとあわせて用意しておくと作業がスムーズです。
- スキージー・ヘラ・霧吹き・カッターなど
- 道具がセットになった商品も便利
防犯フィルムの貼り方|自分でできるDIY手順
防犯フィルムはコツを押さえれば自分でも貼れます。ここでは基本的な貼り方の手順をご紹介します。
用意するもの
- 防犯フィルム
- 霧吹き(中性洗剤を数滴入れた水を入れる)
- スキージーまたはゴムヘラ
- カッター・定規
- きれいなタオル・布
貼り方の手順
- 採寸・カット:窓ガラスの寸法を測り、フィルムをひとまわり大きめにカットします。
- ガラスの清掃:中性洗剤を薄めた水で窓ガラスの汚れやホコリをしっかり落とし、乾かします。
- 石けん水を吹きかける:ガラス面とフィルムの粘着面に霧吹きでたっぷり石けん水を吹きかけます。水があることで位置の微調整がしやすくなります。
- 位置合わせ:フィルムをガラスに貼り位置を合わせます。水があるうちは動かせます。
- 空気・水抜き:スキージーで中心から外側へ向かって空気と水を押し出します。
- 余分をカット・乾燥:はみ出した部分をカッターで切りそろえ数日は触らずに乾燥させます。
きれいに貼るコツ
- ホコリの少ない日・場所で作業する
- 気泡は中心から外へ押し出す
- 大きい窓は2人で作業すると位置合わせが楽になります
防犯フィルムを貼るときの注意点・賃貸での扱い
貼る前に、次の点を確認しておくと失敗を防げます。
- ガラスの種類を確認する:網入りガラス・複層ガラス(ペアガラス)・型板ガラスなどはフィルムによって熱割れの恐れがあります。対応品かどうかを確かめてから貼りましょう。
- 貼る範囲:効果を高めるには窓全面が基本ですが、少なくともクレセント錠のまわりを覆うように貼るとこじ開け対策になります。
- 賃貸での扱い:退去時の原状回復に配慮し、剥がしやすいタイプを選んだり事前に管理会社へ確認したりしておくと安心です。
大きな窓やきれいな仕上がりにこだわりたい場合、特殊なガラスで熱割れが心配な場合は無理をせず専門業者に施工を依頼する方法もあります。費用はかかりますがガラスに合ったフィルムを確実に貼ってもらえるのが利点です。まずは小さな窓やクレセント錠まわりから自分で試してみて難しいと感じたら業者を検討するのもよいでしょう。
窓まわり・玄関の防犯もあわせて
防犯は1つの対策に頼るより複数を組み合わせて何重にも備えるほど効果が高まるとされています。防犯フィルムで窓を強化したら屋外の見張りや玄関の施錠もあわせて見直してみましょう。
屋外の防犯カメラやセンサーライトは侵入者に「見られている」と意識させる抑止効果が期待できます。玄関の施錠はスマートロックで締め忘れを防ぐ方法もあります。




まとめ
窓の防犯フィルムについて、効果・選び方・おすすめ・貼り方をご紹介しました。最後に要点を振り返ります。
- 防犯フィルムは窓のガラス破りに 時間をかけさせ、侵入をあきらめさせる 効果が期待できる
- 選び方は 防犯性能(CPマーク)・厚み・ガラス適合 の3つで考える
- 貼り方は 採寸 → 清掃 → 水貼り → 空気抜き → 乾燥 の手順で、自分でも貼れる
- 網入り・複層ガラスは 熱割れに注意し、賃貸は原状回復に配慮する
- フィルムだけに頼らず、補助錠やカメラなどと 組み合わせる と安心
まずはご自宅の窓から、ぜひ防犯対策を始めてみてはいかがでしょうか。


